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塩野七生 / ローマ人の物語(26) - 賢帝の世紀(下) / 新潮文庫

ハドリアヌス帝、後半。そしてアントニウス・ピウス帝。
アントニウス・ピウスは乱世向きの皇帝ではないが、
平和な時代だったので力を発揮できた、とのこと。
時代の求める特質とその人の向き不向きとの幸福な一致。

自分用メモ:
しかもローマ人は、思わぬ幸運に恵まれて成功するよりも、状況の厳密な
調査をしたうえでの失敗のほうを良しとする。ローマ人は、計画なしの成
功は調査の重要性を忘れさせる危険があるが、調査を完璧にした後での失
敗は、再び失敗をくり返さないための有効な訓練になると考えているので
ある。(p.43 - フラヴィウス・ヨセフ「ユダヤ戦記」からの抜粋)
人格円満な人が、大革新の推進者になる例はない。(p.165)

ref.
- ローマ人の物語 - 賢帝の世紀(上)[2006-09-07-2]
- ローマ人の物語 - 賢帝の世紀(中)[2006-09-09-3]