たつをの ChangeLog : 2012-11-05

Kindle ストアで買って読みました。

安田雪 / 「つながり」を突き止めろ - 入門! ネットワーク・サイエンス [Kindle版]

「企業でも産業でも国家でも、データさえあれば、それこそ疾病、自殺、天下り、何だってネットワークとして分析してみせる」という著者が、最新研究の「怖さ」と「魅力」をわかりやすく紹介する。私たちが、社会のさまざまな関係構造にどのように対峙し、関係情報に振り回されることなくそれを活用しできるのかを科学的に検証しており、ネットワーク社会を生きていくためのヒントに満ちあふれた一冊。

ネットワーク分析、ネットワークサイエンスの入門の入門。つながりの分析による様々な問題解決の事例が登場。特に難しい話はなく(難解な数式とか出てこない)、読み物として楽しめる。研究者側からの視点がメインではあるが、ビジネスなどにも参考になる点もある。結構余談が多く、それもまた楽しめる。

以下、読書メモ:

- メールの流れで社員間の関係を分析して席替えコンサルするという案件が1000万円という話。分析結果は実際のレイアウト変更(社内引越し)との抱き合わせ商売。この手の分析ってのはあくまで脇役であり主役ではない、ということは心にとめておきたい。

- メールでの関係分析の話で思い出したけど、昔社内メーリングリストのそれぞれの登録者データを使って社員間の近さを調べたことがあったなあ。出しどころ(使い道)がなかったのでそれっきりだけど。

- データマイニングも、使う共起情報なんかは「つながり」なわけで、対象範囲内みたい。コンビニPOSとか。

- 関連映画・書籍。「そしてエイズは蔓延した

- シミュレーション研究用語。「ガベージイン、ガベージアウト」、「ヤッコー」=「やったらこうなった」。

目次:
はじめに - ネットワークの怖さと魅力
第1章 対ゲリラ戦略と米軍マニュアル
第2章 電子メールから浮かび上がる業務遂行ネットワーク
第3章 SNSの人脈連鎖
第4章 広告作品「カレシの元カノの元カレを、知っていますか。」
第5章 知人の連鎖と新型インフルエンザつながり
第6章 弱い絆の強さと弱さ
終章 “入る”を制する
あとがき - 橋を燃やす
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