たつをの ChangeLog : 2023-11-01

Firefox アドオン開発者センター

Firefox 拡張機能の作り方は公式ドキュメントを参考にすればよいし、ADD-ONS (ChromeウェブストアのFirefox版みたいなの) で一般公開する方法も公式ドキュメントを参考にすればよい。

はまりどころ


Chrome 拡張機能と同じソースを使おうとするときのはまりどころ。

  • (1) "extension ID" が必要。こういうのを manifest.json に追加する必要がある。
    "browser_specific_settings": {
      "gecko": { "id": "kiseppe_ff@example.com" }
    },
    
    ただし、これが入っていると Chrome での公開作業で怒られる。結局別ソースにするしかない。
  • (2) アップするやつを zip で固める時に chrome のときのようにディレクトリごとだとダメ。
    当該ディレクトリに cd して下記を実行する
    $ zip -r -FS ../kiseppe-ff.zip * --exclude '*.git*' --exclude '*.DS_*'
    

このへんの話は公式ドキュメントに書いてある。

公開方法


公開するには、アドオン開発者センターに行く。
  • 新規の場合は「新しいアドオンを登録」
  • アップデートの場合は対象をクリックして、その先で「新バージョンをアップロード」

警告と対応


  • innerHTML で変数を使うと警告
    警告: Due to both security and performance concerns, this may not be set using dynamic values which have not been adequately sanitized. This can lead to security issues or fairly serious performance degradation.
    b.innerHTML = `実質<br><b>${jsdr}%</b></br>オフ`;
    ↓修正
    b.appendChild(document.createTextNode('実質'));
    b.appendChild(document.createElement('br'));
    const bj = document.createElement('b');
    bj.textContent = jsdr + '%';
    b.appendChild(bj);
    b.appendChild(document.createElement('br'));
    b.appendChild(document.createTextNode('オフ'));
    
    修正しなくても審査は通る。
    そもそも Chrome ウェブストアでは怒られない。
    API サーバが乗っ取られたらやられ放題だよね、という話なので修正していく。

関連情報


お待たせしました!
ブラウザ拡張機能「キセッペ」の Version 2.0 (Kiseppe 2.0) の Chrome 版と Firefox 版が正式リリースされました。

kiseppe v2.0.0-alpha

それぞれのブラウザの拡張機能の公式サイトで公開されています。


(なお、Firefox 版は先日すでに公開[2023-10-31-1]されています)

キセッペ (Kiseppe) とは


キセッペ (Kiseppe) は、日本のアマゾンのキンドル書籍ページに価格推移グラフや割引情報を表示するブラウザ拡張機能です。

キセッペが Kindle 本関連ページで表示する情報リスト:
  • 1. 価格推移グラフ + セール情報ページリンク (自動挿入)
  • 2. 価格推移グラフを表示するためのボタン (📈)
  • 3. 実質割引率バッジ
  • 4. 実質割引率に連動して濃度が変化する背景色
  • 5. シリーズにセール作品があることを示すバッジ (🉐)

UPDATE: 1.0 から 2.0 へ


バージョン 2 になったわけですが、何が変わったのか解説していきます。

バージョン 1 は
「Kindle ページに価格推移グラフを直接表示するブラウザ拡張機能」
でした。
つまり、
  • Kindle の個別作品ページでのみ動作
  • Kindle の個別作品ページに価格推移グラフを直接表示(挿入)
ということでした。
前掲の「キセッペが Kindle 本関連ページで表示する情報リスト」では 1 にあたります。

バージョン 2 は
「Kindle ページに価格推移グラフや割引情報を表示するブラウザ拡張機能」
です。
バージョン 1 の機能に加えて以下の要素が追加されています。
  • Kindle 本の検索結果ページ、著者ページ、ランキングページなどでも動作
  • 一覧表示されている各 Kindle 本に対して割引情報やグラフ表示ボタンを表示
前掲の「〜表示する情報リスト」では 2, 3, 4, 5 にあたります。

とにかく、キンドルストアのいろんなページでセール情報が一目でわかるようになりました。

これがすごく便利なのですよ。
開発中から2ヶ月近く自分で使っていますが、もうセール表示ないと生きていけない。
セール中の作品はハイライトされていないと落ち着かない。
アイコンクリックでサクッと価格推移グラフが見られないとイヤ。

というわけで、ぜひご利用ください。

(なお、PC ブラウザ用ですのでスマホでは使えません。すいません。追記231104: iPhone/iPad の方はこちらをどうぞ! → iPhone でキンセリの Kindle 価格推移グラフが見られる Apple ショートカット「キンセリ価格推移グラフ」を作りました![2023-11-04-1]

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