たつをの ChangeLog : 2015-07-14

食パンにぎゅっとおしつけてからトースターで焼くと、こげのつき具合によって絵が浮かび上がるというもの。トーストのためのスタンプなので「トースタンプ」。いろんな種類があるみたいですが、買ったのはおひさまニコニコなやつ。朝食っぽい感じなのです。

トースタンプ

焼く前の食パンにぎゅーと押し付けます。

トースタンプ

こんな感じになります。

トースタンプ

トーストするとこんな感じ。

トースタンプ

もっとしっかり焼いた方がくっきりするのですが、うちの子はこのくらいの焼き加減が好みなので。

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基本的に金土日にしかお酒を飲まない私ですが、ビールがメインでときどきウイスキーや焼酎を飲んでいます。ウイスキーは角瓶、プレミアム角瓶、ジムビームをだいたい順番に買っています(なくなりかけると次のを買うパターン)。角瓶系はソーダで割ったシンプルなハイボール、ジムビームは炭酸ジュース(レモンジーナが多いです)で割っていただくことが多いです。

ジムビーム シトラスハイボール 試飲会
 
さてさてそんなジムビームですが、「ジムビーム シトラスハイボール」というのがあって飲食店でのみ飲めるそうなのですが、好評につき缶として7月28日発売するそうです。最近ジムビームのビーム社を買収したサントリーですが、このハイボールはビーム社との初の共同開発だそうです。

- 「ジムビーム シトラスハイボール缶〈グレープフルーツ〉」新発売 (ニュースリリース サントリー)
http://www.suntory.co.jp/news/2015/12388.html
 サントリースピリッツ(株)は、「ジムビーム シトラスハイボール缶〈グレープフルーツ〉」を7月28日(火)から新発売します。
 当社は、昨年からバーボンウイスキー「ジムビーム」のハイボール(ソーダ割り)に柑橘系フルーツを搾って加える“シトラスハイボール”という飲み方を積極的に訴求しており、最近では料飲店で1杯目から楽しむ方が増えています。
 今回は、“ジムビーム シトラスハイボール”をさらに多くのお客様にご自宅で手軽にお試しいただくため、「ジムビーム シトラスハイボール缶〈グレープフルーツ〉」を新たに投入します。ビームサントリー社との統合後、日米担当者による初めての共同開発商品です。

というわけで、サントリートピックスさんに小規模な試飲会にお誘いいただきました(いつもありがとうございます)。場所は都内某所にあるサントリーのテストキッチン。

ジムビーム シトラスハイボール 試飲会

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まずは、ジムビームシトラスハイボール缶登場の経緯について。

昨年2014年の夏(8/29-9/23)に六本木で期間限定の JIM BEAM BAR を開催。そのときに一番人気だったメニューが「ジムビーム シトラスハイボール」だったとのこと。他と差をつけてのダントツ人気。

順位メニュー杯数構成比
1ジムビーム シトラスハイボール3,99634%
2ジムビーム ハイボール2,44921%
3ジムビーム ジンジャー1,1189%
4ジムビーム コーラ7146%
5ジムビーム アップル3663%
6ジムビーム クランベリー3613%
7ジムビーム その他のカクテル2,78024%
合計11,811100%

この高評価を受けて缶として出そうということに。

このときに出されていた「ジムビーム シトラスハイボール」をいただきました。作り方は当時と同じ。ジムビームに砂糖と氷を加え、ジューサーでしぼったグレープフルーツの果汁を投入し、最後にソーダを足します。

ジムビーム シトラスハイボール 試飲会 ジムビーム シトラスハイボール 試飲会 ジムビーム シトラスハイボール 試飲会 ジムビーム シトラスハイボール 試飲会 ジムビーム シトラスハイボール 試飲会

飲んでみますと、これはおいしい。しぼりたてのフレッシュな果汁でおいしくないわけがないのですが、ポイントとしてはジムビームのほのかな甘さとグレープフルーツのさっぱりさわやかさが絶妙にマッチしていること。ジムビーム自体が前に出過ぎないようなバランスのとれた配合。グレープフルーツの苦さも控えめ(後述)。ダントツ人気なのも納得ですし、これを商品化しようという気持ちになるのも納得です。

ジムビーム シトラスハイボール 試飲会

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これを商品化した缶入りバージョンを飲んでみました。今回のメインテーマです。

ジムビーム シトラスハイボール 試飲会

正直言ってオリジナルには届きませんが、結構近いです。再現度は高いです。缶から直接飲むよりも、氷を入れたグラスで飲むのがお勧めです。鮮度の関係でフレッシュ果汁を使うわけにはいかないので、そのあたりの食感(飲感?)は異なりますが、グレープフルーツはしっかりして、シトラスハイボールっぽさを維持しています。バランスの良さも変わらず。手軽な缶ハイボールとして美味しく飲めますよ。

ジムビーム シトラスハイボール 試飲会

グレープフルーツの香りや味にはこだわっていて、本物のグレープフルーツから取り出したものを使っているそう。3種類のグレープフルーツの原料酒(梅酒みたいなイメージ、後述)を用いて味と香りを設計しているとのこと。適当な香料で作れば安上がりなんだろうけど、それを潔しとしないコダワリに技術者魂を感じます。

香味設計に使った3種の原酒を試飲してみました。

ジムビーム シトラスハイボール 試飲会

(1) 水蒸気蒸留酒:水蒸気で香味成分を抽出。香りが強いです。
※コーヒーで言うと「エスプレッソ」。

(2) 果実浸漬酒:お酒に浸漬して味わい成分を抽出。梅酒みたいでフルーツっぽさが出てます。作り方も海酒に近い。
※コーヒーで言うと「水出しコーヒー」。

(3) 常圧蒸留酒:熱抽出・熱化学反応による複雑な香味。スピリッツにグレープフルーツを入れて煮て蒸留して作るみたい。これは普通に飲みたいなと思うくらい美味しかったです。水を足すと濁るのが面白いです。
※コーヒーで言うと「煮出しコーヒー」。飲んだことないけどトルコとかでのコーヒーの淹れ方。それを蒸留するのでちょっと違うけどイメージとして。

これとジムビームをうまいこと配合してあのフレッシュなグレープフルーツに近い味わいを出しているわけです。原酒作りも大変そうだけど、ブレンダーも大変そう。苦労がしのばれます。

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そんなわけで、次は「シトラスハイボール ベストレシピ 比較試飲」。開発段階での試行錯誤(のほんの一部)を追体験しました。

ジムビーム シトラスハイボール 試飲会

まずはグレープフルーツのしぼり方「ジューサー vs. スクイーザー」。ジューサーで上からぎゅーっとつぶしてしぼる方法とスクイーザー(とんがり帽子)でねじねじぐりぐりしぼる方法です。果汁を飲み比べてとその違いは歴然。スクイーザーは苦味が前面に出てしまいます。やはりシトラスハイボールではジューサーですね。スクイーザーを使う場合はねじねじぐりぐりしないでジューサーみたいに上から押すだけにすれ苦味は減ります。

ジムビーム シトラスハイボール 試飲会 ジムビーム シトラスハイボール 試飲会

それからバーボンの違いによる比較「ジムビーム vs. ノブクリーク vs. 角瓶」。ノブクリークは高級なバーボンですが、そもそももったいない上、絶望的にグレープフルーツに合いません。ストレートでちびちびやりたいですよね。角瓶もちょっと違うかな感が。苦味に合わないのかなあ。普通のハイボール(炭酸水で割るだけ)でぐびぐびやりたいですよね。

ジムビーム シトラスハイボール 試飲会 ジムビーム シトラスハイボール 試飲会
(photos by Canon PowerShot G3X PSG3X)

そして甘みの違い。ベストレシピでは上白糖+ソーダ。その変わりにトニックウォーターを使ったものを飲んでみました。特に細かいことは述べませんが、これはダメです。

ベストレシピはベストなんだな、と当たり前のことを再確認できました。

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その他、聞いたお話しをいくつかメモ的。

(1) 復習的な話:

- 世界的にバーボンブーム。NYの有名バーはウイスキー推しとか。

- バーボーンの定義:米国産。51%以上のトウモロコシ。新しいホワイトオーク樽。原酒に水以外足さない。

- アメリカ東海岸でウイスキー作り始まるが、税金対策もあったりでケンタッキーへ。
そこではコーンがたくさん、良い水ある、オーク材とれる、などで現在のバーボンに。ケンタッキーは寒暖差があり樽由来の成分がよくしみこむ。

- ビームの歴史はバーボンの歴史。ビーム家の多くの関係者が他のバーボン作りに関わる。

- ジムビームの特徴:バニラ、キャラメル、コーンの甘さ。

(2) 最近の話:

日本でのジムビーム販売量、伸びてます。

出荷数量(単位=千ケース):
2012201320142015
出荷数量27230253280

認知・飲用経験率も上昇。

スピリッツを月1回以上飲む首都圏男性が対象の調査(N=360):
2013/52015/5
認知度53.5%68.5%
飲用経験10.3%12.3%

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テストキッチンでは軽食だけでしたので、続きはこちらのお店に移動して。サントリー社内の詳しい人のおすすめバーボンが楽しめるお店とのこと。新しい発見もあったので、別記事に書きますね。

コージーテーブル (Cozy Table)
http://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13137755/
場所:東京都港区麻布十番4-4-1 ツイン一の橋ビル2号館1F

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追記150727:
他の参加者3名によるブログ記事が出そろいました。私も含めて三者三様ならぬ四者四様で、それぞれの興味の中心というか切り口がまったく異なります。そういう点でいろいろと参考になるかと。なるなる。

- サントリーの自信作「ジムビーム シトラスハイボール缶」は原酒と飲み比べ可能なくらい完成度激高い! | エアロプレイン
- サントリ−の新製品「シトラスハイボ−ル缶」についてネタフルと一緒にいろいろ聞いてみたModern Syntax Radio Show 445回目 #MSRS - [モ]Modern Syntax
- [N] 「シトラス ハイボール」ジムビームのグレープフルーツ味のハイボール缶は角ハイボール以来の“革命”となるか?

こちらはサントピさん公式ブログ:
- [SUNTORY公式ブログ] 【開発者インタビュー】「ジムビーム シトラスハイボール缶〈グレープフルーツ〉」のこだわり/ウイスキー - サントリートピックス

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