たつをの ChangeLog : 2009-06-06

ワールドカップのアジア地区最終予選、日本対ウズベキスタン戦を見てたんだけど、ウズベキスタンが昔の日本代表に重なって見えた。
コーナーなんどもやっても入らないとか。
決定的な瞬間に大きくはずすとか。
ユニフォームが青だからってのもあるかもしれないけど。

ホテル明日香(箱根湯本)

とにかく、おめでとうございます!

FeBe をやってるオトバンクさん(http://www.otobank.co.jp/)から献本頂きました。
ありがとうございます。

- オーディオブック FeBe(書籍の音声版のダウンロード)
http://www.febe.jp/

原丈人 / 新しい資本主義


普段読まない系統の本なのですが、なかなか面白かったです。
今までにない視点からの意見が刺激的です。
「なるほど!そうだよな!」と同意する点が非常に多い本なのですが、「これは違うなあ」と意見を異にする点も若干あります。

例えば、ITの次の「未来のコア技術」を押さえろ、という話はまさにその通りで「絶賛大同意!」なのですが、その候補として上がられている技術が、「ええと、これってどうなんだろう」と感じてしまうものだったり。
まあ、あくまで候補は候補で、「次のコア技術を押さえろ」が重要なメッセージゆえ些細なことということで。

途上国支援の話も面白いですね。
スピルリナすごいなあ。
こういう生活の基盤(食)に関わる支援は現実的ですよね。

以下、抜き書き。

「Web2.0」とは、「Webでの第二世代のサービス」というほどの意味で、それによって「ネットのユーザーがたんなるサービスの享受者としてではなく、みずから表現者として参加できるようになる」などといわれるが、そこには新しい技術のことは何も書かれていない。つまり、いまのIT技術をどのように使うべきかという「使い方の議論」にすぎないのである。
 そのような議論を見て興奮するのは馬鹿馬鹿しいことであり、正しくは「これでコンピュータIT時代の終わりが始まったのだ」と読むべきなのである。
(p.53)
次のコア技術の必要性についての文脈で。

シリコンバレーの成功を見て、膨大なファンドが流れ込んできたために、リスクを取って新産業を育てようという志が希薄になり、ただリターンだけに関心をもつファンドマネージャーや経営コンサルタントが、資金運用の主体になっていった。
(p.61)
リスクを冒したくないキャピタリストにとっては、大きな未来を生み出すかもしれないが高リスクで長期間にわたり「未来のコア技術」の開発への投資よりも、Web 2.0 のように、既存の技術を組み合わせただけのものへの投資のほうが、はるかに望ましい。
 その結果、Web 2.0 のような新味のないものへの投資ばかりが集まり、ポストコンピュータを担うコア技術のアイディアをもっている人間がどれほど世界中から集まってきたとしても、もはやアメリカでは彼らに投資する人が急速に減少して、とても期待できないような状況になってしまったのである。
(pp.62-63)
アメリカで新しいコア技術を開発することが困難っぽい理由の一つとして。

かつて自動車メーカーのGM(ゼネラルモーターズ)が、公共交通機関が発展することは自動車の売上高に影響すると考え、大きな市電会社を買収しては、買収後に市電を廃止する動きを見せたことがあった。それと同じようなことを、アメリカのコンピュータ会社は行おうとしている。
(p.67)
マイクロソフトの話も出て来ます。
アメリカのG社やY社が買収したネットサービスなんかの一部もこれなのかなあ。
この記事に言及しているこのブログ内の記事

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