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私の好きな格言で、座右の銘の一つがこれ。
There are old pilots, and there are bold pilots,
but there are no old, bold pilots.
年寄りパイロットや勇敢なパイロットはいるが、
勇敢な年寄りパイロットはいない。
(補足:これ、戦闘機の話ね。)

写真と本文は関係ありません

パイロットをブロガーに置き換え、「勇敢」を「辛口」とみなし、
もじってみるとこんな感じ:
There are old bloggers, and there are bold bloggers,
but there are no old, bold bloggers.
長く続いているブロガーや辛口なブロガーはいるが、
長く続いている辛口なブロガーはない。

強烈に批判する、人格攻撃する、DISる。
このような bold(勇敢)なブログは
読者に爽快感を与え人気が出ます。
ときには熱狂的な人気が。

しかし、
そういうブログのほとんどが数年たたずに消えています。
集中して攻撃されたり、燃え尽きてしまったりと、
終焉の理由は様々ですが、
なんにせよ old blogger にはなれないのです。

辛口じゃないとつまらないと思う読者も多いと思います。
特にブログウォッチャーなるブログ大好きな人々、つまり、
ブログ評論家的な人々はそういう傾向にあるかと思います。
そのような外の目を意識し過ぎて、
「あたりさわりのないことばかり書きやがって!」
「この腰抜けめ!」
「卑屈になってんじゃねーよ!」
などと思われたくないばかりに、
いつのまにか無謀な辛口ブロガーになってしまうことも
あるかもしれません。

結局は「自分は何のためにブログを書くのか」という
いつもの問題に戻ってきます。
時代のあだ花として激しく輝きたいのか(bold路線)、
自分のための記録として地味ながら長生きしたいのか(old路線)。
どちらか一方だけを指向するというよりも、
bold と old の二つを「どのような割合で配合するのか」
ということを意識していく必要があると思います。
bold で old なパイロットがいないように、
いいとこどりは難しいので、
軸足だけ決めてあとはブログをやりながら
配分を調整していくって感じですかね。

私はというと、
いろんなところで書いたり語ったりしていますが、
基本的に自分のためにブログを書いています。
完全old路線です。
bold 対 old の割合が 1 : 10000 くらい。
なるべく「辛口成分 ≒ 0」で
今後もブログを続けていきたいと思っています。
なので、
辛口痛快炎上記事を狙って書くようなことはしません。
炎上でブログが続かなくなってしまったら、
自分にとってなんのメリットもないからです。

なんで辛口成分がゼロじゃないのかというと、
ムカっとすることについて穏やかに書いてみても、
行間から辛口痛快炎上属性が読み取れちゃう可能性もあるから。
ムカッとすることについては一切言及しなければいいんだけど、
それもなかなかねえ。

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- [を] 最初から気合いを入れると続かない[2008-06-04-1]
気合いを入れて、「ブログ界隈(または、○○業界)をバッサリ切るぜ!」
みたいな感じでスタートすると、絶対失速する。
「打ち上げ花火のように、どかーんと目立って、短期間で散りたい」
という人でなければ、かっこつけずに、無理せずに、
自分ができる範囲でゆるくやっていくのが長く続けるコツ。
本記事はこの記事の続きです。
「ブログを続ける」観点で書きました。

- [を]「想定読者」と「ブログを書き続ける目的」について
[2008-09-26-2]
結局、自分のためだけにブログを書いていけば、
続けやすいし、そのうち何かしらの価値が生まれるかも、
ということです。
ブログの想定読者についての話。
一番優先すべき想定読者は「自分」、という主張。

- [を] 人に恨まれたければ…[2005-07-15-3]
死ぬまで他人に恨まれたい方は、人を辛辣に批評してさえおればよろしい。
その批評が当たっておればおるほど、効果はてきめんだ。
bold ではなく old 路線を目指すブロガーへ。

- アクセス数の短期変動はネタ性にあって、長期変動は個性にありそう
http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20080512/1210552895
短期変動のネタ性に、書き手が巻き込まれると、そう長くはもたない
今回の話と関係がありそう。