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読みました(ref. [2008-06-02-3])。
予想とは大きく異なった内容でしたが、
一気に読んでしまう面白さでした。

速水健朗 / ケータイ小説的。--“再ヤンキー化”時代の少女たち

ケータイ小説が社会に与えた影響とか、
文化をどう変えるのかとか、小説の未来とか、
日本語の乱れとか、最近の若者はとか、
そういう内容の本ではありません

どういう人がケータイ小説を書き、読むのか、という点を、
ここ数十年の社会風俗とからめて読み解く非常に刺激的な本です。
ヤンキー論、地方論。
「謎解き歴史本」とも言えるかも。
多彩な資料で歴史の隠れた面に光をあてる作業を丁寧にやってます。
おおげさにいうと、塩野七生の「ローマ人の物語」シリーズ的な印象です。
おおげさですね。

キーワードは、ヤンキー、DQN、ファスト風土、地元つながり文化、浜崎あゆみ、相田みつを、ホットロード、ティーンズロード、トラウマ語り、不幸自慢、デートDV、などなど。
これだけ見るとどういう展開なのか想像つかないよなあ。

ちなみに私はケータイ小説を読んだことがありません。
ゆえに、本書の内容についてのコメントは控えます。
ケータイ小説の愛読者の書評を読みたいところ。
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