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オトバンク経由で献本いただきました。ありがとうございます。

小倉広 / 33歳からの仕事のルール


前著「33歳からのルール」[2009-09-26-3]が好評だったようで続編が出ました。
タイトルの通り「仕事」に特化した部分を掘り下げています。仕事術とか仕事の心得とかモチベーションとかそういう部分です。
100個のルールとその解説という構成です。
研修やコンサルタントをメイン業務としている経営者である著者ならではの経験にもとづくルールがいっぱい。

ということで、いくつかピックアップ:

ルール02「泣いている子供のために、我慢している子供を犠牲にするな」。
要するに、ゴネ得を許すな、という話。声の大きい人が得をする世の中だけど、自分が声を聞く側になったら、声が小さい、我慢している人を見逃してはいけない。アンチごね得!ゴネアンチ!

ルール04「ベター・ザン・ナッシング 〜今よりも少しはマシか?〜」。
大きな利益(成功)を狙って細かいことを何もしないより、小さな成果を繰り返すことにより大きな利益を手にすべし。なんにせよ何もやらないよりも何かやったほうがまし。
ベター・ザン・ナッシングってわけで、何もせずにボーッとするくらいならだらだらとでもいいから何かしてた方がよいんだけど、それを言い訳にだらだらしちゃいけないですね。

ルール21「聴いてから、話す」、ルール22「『話す』倍『聴け』」。
あわせて読みたい→「人を動かす」[2009-08-03-3]

ルール30「コンテキストをたっぷり語れ」。
結論から手短かに話すのはとても重要だけど、その後にたっぷりとコンテキスト(背景)を語ってフォローすべし。理解も増すし、説得力も増すし。

ルール57「PREP法で話せば、みんなスッキリ」。
会議のルールとして、
- P→POINT=結論
- R→REASON=理由
- E→EXAMPLE=事例
- P→POINT=結論
の順で話してもらう。普通のプレゼンにも有効そう!

ルール65「プロは引き算、素人は足し算」。
これはまったくもってその通りですよね。いかにすっきりクリアに仕上げるかが重要。私の仕事も引き算が重要です。

ルール82「ダラダラ時間をなくそうとしてはいけない」。
あわせて読みたい→「なまけもののあなたがうまくいく57の法則[2009-11-17-1]

ルール83「重要ではない『緊急事項』にNOと言う」。
あわせて読みたい→「断る力[2009-06-27-3]

ルール94「君は読書に何を求めるか」。
本を読んでの反応にはポジティブとネガティブの二つに別れる。ネガティブな意見を集約すると「知っていることばかりで、新しい発見がなかった」。つまり、ネガティブな反応をした人はたぶん「知識」を求めている。一方、ポジティブな反応をした人はたぶん「気づき」や「行動変革」を求めている。
著者は「気づき」や「行動変革」を求めて本を読むことをすすめている。まあ、調べもののために読むときはその限りじゃないだろうけどね。

ref.
- [を] 33歳からのルール[2009-09-26-3]
- [を] 28歳からのリアル[2004-11-07-2]