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macOS 上で Emacs(emacs-mac-port / EMP版)を使っていたのですが、Dock に格納してから復活させるとレインボーぐるぐる状態になってしまう現象にたびたび悩まされていました。

ここぞというときに限って何かしらの誤クリックで現象が頻発し、作業効率が著しく低下。さすがに我慢の限界が来たため、より安定しているらしい emacs-plus に乗り換えました。

その際の手順をメモしておきます。

Emacs-mac のアンインストール


Homebrew Cask で入れていたので、以下のコマンドで削除。

brew uninstall --cask emacs-mac-spacemacs-icon

Emacs-plus のインストール


必要な tap を追加。

brew tap d12frosted/emacs-plus

バージョン29を以下でインストール。

brew install emacs-plus@29 \
  --with-native-comp \
  --with-no-frame-refocus

インストール後のいろいろ


(1) Emacs.app を /Applications に配置

Launchpad や Spotlight からも起動できるようするため。

ln -s /opt/homebrew/opt/emacs-plus@29/Emacs.app /Applications/Emacs.app

(2) ターミナルから emacs コマンドで起動する設定

brew link --overwrite --force emacs-plus@29

(3) App Nap の無効化

macOS の省電力機能「App Nap」によって、Emacs がスリープ状態になりやすくなることを防ぐため、以下も設定。

defaults write org.gnu.Emacs NSAppSleepDisabled -bool YES

おわりに


インストール後、起動時にいくつかのライブラリエラー(libjpeg や zlib が見つからないなど)が発生しましたが、ChatGPT に相談したところ丁寧に解決策を教えてくれました。ありがたいことです。必要なライブラリを Homebrew 経由でインストール&リンクすることで問題なく起動できるようになりました。

現在は快適に emacs-plus が動作しており、「Dock に格納 → 復帰時のレインボー」も完全に解消されました。

同じように Emacs を macOS で使っていて不安定さに悩んでいる方は、emacs-plus への乗り換えをぜひ検討してみてください。