古い記事
ランダムジャンプ
新しい記事
サントリーさんにご招待いただいて、都内某所で「知多」のテイスティング・セミナーを受けてきました。非常におもしろく、かつ、美味しかったです。メモを中心にさっくりとご報告します。

ウイスキー知多

§

「知多」はグレーンウイスキーなのですが、グレーンについての基本的なことから。

モルトウイスキーとグレーンウイスキーの違い:
- モルトは大麦麦芽+単式蒸留器で作られる。
- グレーンはトウモロコシなどの穀類+連続式蒸留機で作られる。

グレーンウイスキーの役割は、モルトウイスキーの個性を引き出すこと。縁の下の力持ちですね。「響」「角」「オールド」などサントリーのブレンデッドウイスキーに使われています。

§

そして、なかなか興味深い、サントリーのグレーンウイスキーの作り分けの話。

現在グレーンウイスキーは知多と白州の2つ蒸留所で作られています。白州でも作ってるとは知らなかったです。実験的な意味合いらしい。

知多蒸留所では様々なバリエーションの原酒を作っています。酒質はヘビー、ミディアム、クリーンの3タイプがあります。ヘビーは2塔式、ミディアムは3塔式、クリーンは4塔式。N塔式というのは、蒸留のための塔をN本通るということ。

原酒を詰めておく樽もいろいろ。材質はホワイトオーク、スパニッシュオーク、などいろいろ。樽の前歴(何に使った樽か)もシェリー樽、ワイン樽、などいろいろ。あと、いろんな大きさの樽があるそう。

知多蒸留所はこのようにグレーンウイスキー原酒の作り分けを行っているんだけど、これって世界でも珍しいそうな。

§

いよいよテイスティングタイムです。

ウイスキー知多

まずは「知多」を構成する主な原酒のうち3つをテイスティングしました。

(1) クリーンタイプ原酒(4塔式)
- 説明:ピュアでクリーン、ほのかな甘さ
- 私の感想:軽くて華やか。すごくすっきり。パンチ不足な感じも。

(2) ヘビータイプ原酒(2塔式)
- 説明:穀物様の香り立ち強く、味わい豊か
- 私の感想:くせがある。酸っぱさも感じる。焼酎っぽい。というか焼酎。

(3) ワイン樽原酒
- 説明:ワインで使った樽を使用。苺のように甘い香りとなめらかな口当たり
- 私の感想:重くて華やか。ブランデーっぽい。モルトっぽい。

最後にこれらをブレンドして作られた「知多」をテイスティング。
- うーん、いろいろな香りや味がまざっているということ実感できます。
- 原酒の個性を残しつつバランスが取れていて美味しい!
- これまで「知多」はストレートだといまいちと思っていたが原酒を確認しつつ改めて飲んでみるととっても良い!
- お湯割もいける。
- でもやっぱり「知多」はハイボールが一番かな。

ウイスキー知多

原酒を飲む機会なんてなかなかないので貴重な体験でした。そして一部とはいえ原酒を知ることで、「知多」に対する理解が深まり、より美味しくいただけるようになりました。ありがとうございました。

この後、「知多」と和食の相性を確認する試食会へと続きます。また別記事で書きますね。


サントリー ウイスキー 知多 700ml


ウイスキー「知多」関連記事


- 【ウイスキー】2015年9月に登場したサントリーの新しいウイスキー「知多」はハイボールが絶品[2015-09-11-2]
- 【ウイスキー】六本木ヒルズで開催中の知多ハイボールの期間限定イベント「知多 風香るラウンジ」に行きました[2015-09-15-2]