Yahoo!検索(ブログ)は、2013年11月5日をもって、サービスの提供を終了することとなりました。 長らくのご利用ありがとうございました。独自のサービスが無くなっていくのは寂しいところです。
名も知らぬ遠き島より
流れ寄る椰子の実一つ
故郷の岸を離れて
汝はそも波に幾月
旧の木は生いや茂れる
枝はなお影をやなせる
われもまた渚を枕
孤身の浮寝の旅ぞ
実をとりて胸にあつれば
新なり流離の憂
海の日の沈むを見れば
激り落つ異郷の涙
思いやる八重の汐々
いずれの日にか国に帰らん
なもしらぬ とおきしまより
ながれよる やしのみひとつ
ふるさとの きしをはなれて
なれはそも なみにいくつき
もとのきは おいやしげれる
えだはなお かげをやなせる
われもまた なぎさをまくら
ひとりみの うきねのたびぞ
みをとりて むねにあつれば
あらたなる りゅうりのうれい
うみのひの しずむをみれば
たぎりおつ いきょうのなみだ
おもいやる やえのしおじお
いずれのひにか くににかえらん