著者は、ベストセラーとなった『情報は1冊のノートにまとめなさい』を書き、新書オタクでもある奥野宣之氏。「情報の選択眼を養い、価値ある情報をインプットするには、新書を活用するのが一番」と説きます。
その方法をひと言で説明すると、「新書を3冊同時にまとめて購入し、会社帰りに喫茶店で3時間ほどかけて拾い読みし、メモをつくる」、たったこれだけです。
二冊だけだと、片方を選んだ時点で、比較対照となるもう一方の相手が決まってしまう。二点を結ぶ線は一本しかないわけだ。とのこと。
しかし、三点だと線は三本引ける。三冊あれば、肯定か否定かといった、単純な二者択一に陥らずに、上下左右に視点を変えて、立体的なもののとらえ方ができるようになる。
(p.92)
本書で提案したいのは「ビジネスパーソンが、ある一つのテーマについて、知識を少しかじって、自分なりの意見を持つための新書活用術」である。ということですので。
(p.92)
三冊の本に一枚ずつと自分の思ったこと用に一枚で、計四枚の紙を用意して書く。これを僕は「ザッピングメモ」と呼んでいる。あと、大きめの付箋を本にはっておくというライフハックも。
こうすると三冊の本からの抜き書きと、自分の思ったことがきれいに整理される。これだけでも読書記録としては申し分ないだろう。
(p.127)
メモ帳を持ち歩くのが面倒な人は、表紙をめくって一枚目のページに大きめの付箋を貼っておく便利だ。こうしておくと、本を読みながらでも、メモ帳やノートを取り出さず、すぐに付箋の箇所を開いてメモできる。私は本にはさまっているアンケートはがきにメモすることが多いなあ。
(p.165)