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私の大好きな歌の一つです。歌詞も曲も素晴らしいです。息子の子守唄としてちょくちょく活用させて頂いています。ゆったりとしたテンポ、さびしげなメロディ、まさに子守唄向きかと。
詩は島崎藤村。著作権は切れているので参照用にここに載せておきます。

椰子の実
作詞:島崎藤村、作詞:大中寅二
名も知らぬ遠き島より
流れ寄る椰子の実一つ
故郷の岸を離れて
汝はそも波に幾月

旧の木は生いや茂れる
枝はなお影をやなせる
われもまた渚を枕
孤身の浮寝の旅ぞ

実をとりて胸にあつれば
新なり流離の憂
海の日の沈むを見れば
激り落つ異郷の涙

思いやる八重の汐々
いずれの日にか国に帰らん

読み。歌うとき用にどうぞ。
なもしらぬ とおきしまより
ながれよる やしのみひとつ
ふるさとの きしをはなれて
なれはそも なみにいくつき

もとのきは おいやしげれる
えだはなお かげをやなせる
われもまた なぎさをまくら
ひとりみの うきねのたびぞ

みをとりて むねにあつれば
あらたなる りゅうりのうれい
うみのひの しずむをみれば
たぎりおつ いきょうのなみだ

おもいやる やえのしおじお
いずれのひにか くににかえらん