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裁く技術

2010-03-13-3 [BookReview]
オトバンク経由で献本いただきました。いつもありがとうございます。

森炎 / 裁く技術 - 無罪判決から死刑まで

毎年30万人超、約28年で20歳以上の日本国民全員が、その候補になるという裁判員制度。もし裁判員に選ばれてしまったら、我々は法廷で何をすればいいのか? 凶悪重大事件をどう裁けばいいのか? そんな裁く不安を解消するために必要なのは、理念や題目などの抽象論ではなく、具体的な方法論だ。「最も注意すべきは初公判開始後30分」、「標準的殺人事件の懲役は13~14年」、「死刑が確実なのは、3人以上殺害した場合だけ」など、今まで語られることのなかった具体的な『裁く技術』を、元裁判官の森炎弁護士がわかりやすく明示する。

最近、普段眺めているブログ界隈で、2009年の裁判員候補だったことをカミングアウトしたブロガーさんを見かけました。

- 裁判員候補だったけど何か質問ある? - カイ士伝
http://blogging.from.tv/wp/2010/03/01/3458
- [NS] 裁判員候補に選ばれて裁判員選任手続きに行ってきた
http://n-styles.com/main/archives/2010/02/24-070000.php

そんなこともあり、このタイミングで読んでみました。裁判員になったときの行動・考え方の解説書です。新書なので気楽に読めます。

裁判の流れ、証拠の信頼性、懲役年数や死刑か否かの判断など裁判員として必要な知識を、事例ベースで分かりやすく解説。法律に詳しくない私でもスッキリわかりました。犯罪に対する刑の基準があって、それに対するプラス・マイナスで考えるというのは機械的で人間味に欠ける気がするのですが、感情でふりまわされすぎないことが法治国家には重要なんですね。

とりあえず、これ一冊読んだので心にゆとりが持てました。「いつでも来い!」って感じです。

ref.
- 「裁く技術 - 無罪判決から死刑まで」森炎 (新刊ラジオ)
http://www.sinkan.jp/radio/radio_993.html