たつをの ChangeLog : 2010-02-27

昨年2回高校へ授業(実験教室)に行きました(ref. [2009-11-11-2][2009-12-14-3])。
その授業で行った実習(グループワーク)のために、新規に作ったネットサービスを紹介します。

実際の授業では、単語間の関連度の強弱を実際にウェブ検索して調べるという実習が大部分を占めました。グループワークで5つの単語を適当にあげてもらい、それぞれの単語同士の関連度(検索ヒット数をベースとしたシンプソン係数)を求めてもらいます。5つで総当りすると大変なので、簡単なマッシュアップサイトを作って、生徒にはそこに5つの単語を入れてもらうことにしました。

そのマッシュアップサイトが「kanren five(関連5)」です。5つの単語を入れるとすべてのペアのシンプソン係数を裏で計算します。本当はグラフ描画までやりたかったのですが、実装が面倒なことと、教育目的ということもあって表が出てくるだけです。

- kanren five
http://yapi.ta2o.net/k5/

ロジック解説:
(1) 入力された5つの単語(4,3,2でもOK)を受け取る。
(2) 入力に対して必要な頻度をY!APIで取得。
(3) シンプソン係数を計算。
(4) 表にして提示。

kanren five - 関連5

授業では、表の数値を元に関連グラフを手描きしてもらい、回収してプロジェクタ投影して講評しました。

基本的には、シンプソン係数の大きい上位5つを5本の線として描いてもらいました。こんなグラフになります(これはサンプルとして作成したものです):
kanren five

なお、何年か前に東大の松尾豊先生がキーワードを複数入れると関連度計算してグラフまで出すようなのを作ってた(非公開?)ような記憶があります。

昨年2回、千葉県松戸市の高校へ授業(実験教室)に行きました。

- 高校で授業(1)[2009-11-11-2]
(千葉県松戸市:千葉県立 松戸六実高等学校)
- 高校で授業(2)[2009-12-14-3]
(千葉県松戸市:聖徳大学附属高等学校)

今日はその成果報告会的な位置づけもある「教育CSRシンポジウム2010」というイベントに参加しました。
「産業省委託事業 早期工学人材育成事業・社会人講師活用型教育支援プロジェクト成果報告会」ということで、理科離れ、工学離れをなんとかしようという経済産業省の事業の一環です。
場所はベルサール西新宿。
参加者は200人近く。

- 教育CSRシンポジウム 2010
http://www.kyouikuouen.com/csr2010/_583.html

教育CSRシンポジウム2010 授業再現コーナー

何本か講演があったのですが、いくつかメモ:
- 「エアコンの仕組みは?」「自動車の仕組みは?」などの理工知識を問う質問で、各国の子供と大人の理解度を調査した結果、ほとんどの国では大人の理解度と子供の理解度は比例するのだが、日本は他の国と比べて大人の理解度だけ以上に低い。
- スイス ジュネーブ州の永住権取得試験の問題は「ワインの製造方法」。
- 第三次産業の就業人口増大→モノがあふれ(科学)技術に関する興味の薄れ→(米国以外の)先進国共通の傾向
- 松戸市の人口は約48万人。そんなにいたのか!

§

さてさて、弊社の成果報告はブースでのデモのみです。
私が大きなポスターが貼られたブースに待機して、興味を持って頂けた方に授業内容や授業の進め方や作った教材などを解説するスタイルです。
展示会みたいなものです。

展示ポスター
(↑会場のポスターの一部)

高校での授業では、ウェブ検索の基礎、リテラシ、便利な使い方などのネット企業がしそうな話はありきたりなのでそうそうに流し、ウェブ検索結果数を使ってのコーパス言語学、テキストマイニングの話をメインにしました。

やはり自分が熱意を持って語れる題材じゃないと生徒のアテンションを維持できないだろうなと思ったので(「ウェブをコーパスとして使う」というのは私が公私共に取り組んでるテーマの一つであります)。

授業で行った「実習」について別記事にまとめましたのでどうぞ。→[2010-02-27-1]

「博士号」の使い方

抗体物語

DNAカードゲーム


iPhone の動画機能はかなりよくできています。
撮影したムービーの前後を簡単にトリミングできるのが嬉しいです。
あとは複数のムービーを一つにまとめられたらなあ、と思います。

というわけで、そういうことのできそうなアプリを探したところ、ReelDirectorというのが良さそうなのでさっそく導入。

これ、かなり快適です。
iPhone だけで全部完了できます。
YouTube へのアップも iPhone で済みますし、ほとんどの場合はパソコンいらないなあ。
アプリ価格は今日現在900円。ちょっといい値段です。
追記121006: 今日現在170円。だいぶ下がっています。)

ReelDirector 作ったムービーです:



詳しい使い方などは下記を参照されたし。

- ReelDirector:複数動画合成、タイトル挿入など神動画編集iPhoneアプリ!使い方解説!
http://www.appbank.net/2009/10/16/iphone-application/56931.php
- iPhoneアプリで動画編集「ReelDirector(リールディレクター)」 (webdog)
http://gajetdaisuke.com/archives/091205_192746.php

毎月一本公開するつもりだった「タビデオ」(Tavideo)[2007-09-25-1]ですが、三回で終わったまま2年以上経過しました。
あはは、ありがちー。

しかし「それではいけない」と華麗に復活しました!

とりあえずは、2009年に iPhone で撮影したムービーを短くトリミングしてつないで「2009年号」として公開します。
時間は1分21秒です。
32本のムービーから構成されています。
iPhone を買ったのは8月なのでだいたい4ヶ月のムービーダイジェストです。



「ReelDirector」[2010-02-27-3]の導入により、iPhone のみで編集および YouTube へのアップを完了できるようになったので、当面はこのスタイルで行きたいと思います。
ジングルは入れたいけど、まあそのうちに。

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