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ミヒャエル・エンデのモモ。
久しぶりに読みました。

ミヒャエル・エンデ / モモ


自分の軌道を修正するために何年かに一度は読んでおきたい小説。
時間、節約、効率化について重要な示唆を与えてくれる本。

以下、思ったことをつらつらと:

時間貯蓄銀行が良くないのはそもそも詐欺だからだよなあ。あり得ない利率だからどう考えても詐欺だと分かりそうだけど、催眠術的な方法でからめとられたらしょうがない。

時間を節約してきちんとためて後で使うという考え自体は別に悪くはない。効率化の話と同じだけど、節約した時間をまた仕事に使っちゃうのが諸悪の根元。だからためた時間はゆったりとした余暇にしか使えないようにすればいいかも。財形貯蓄みたいに。

平日働いて休日にだらーっとすごすというのは、時間貯蓄銀行を利用しているようなものかと。

他の人を出し抜くために、節約した時間をまた仕事に使っちゃう人がいるわけで、実際そうしなきゃ生活できなくもなる人もいるわけで、これって悪循環。

そう考えると、「いっさいの仕事をしてはいけない」という、ユダヤ教などの「安息日」は悪循環を断ち切る効果があるのか。でも、世界中の人々が安息日を守るようにならないと結局は同じことだよね。中東戦争で安息日に攻撃が行われる話もあったしね。
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