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何年かおきに読み直したいのが、「逆効果なエコ活動」に警鐘をならし続けている武田邦彦氏の著作。新しめの一般向け書を読んでみました。

武田邦彦 / 間違いだらけのエコ生活


リサイクルをすればするほど余計にエネルギーを消費してしまい、ぜんぜんエコじゃない素材もあるとの話は何度読んでも考えさせられます。
物事を多面的に捉えることの重要さを改めて認識しました。

以下、自分用読書メモ(全体を網羅したメモではありません):
- ボーキサイトから新しいアルミニウムを作るには大量の電気がいるが、リサイクルならそれほどいらない。
- ゴミの分別リサイクルする価値があるのは「ある程度まとまった紙」と
「金属」だけ。
- リサイクルに適しているかの基準:
-- (1) 自然の中にあるよりも人間社会にあるときのほうがまとまっているもの。
-- (2) 自然の中にある状態から材料にするときに膨大なエネルギーを使うもの。
- 海面上昇なのか地盤沈下なのかを見極める必要がある。例えば、大阪は100年間で3メール近く地盤沈下しているが、海面上昇とも見える!
- DDTは冤罪!
- 日本は、石油をどんどん使って、新しいエネルギーを開発すべし!
-- 石油を節約して利益を得るのは誰なのかを考えよう!
- バイオエタノールで穀物相場が高騰。誰が得するのか。

過去のブログ記事より


- [を] リサイクルよりも少物主義[2006-01-18-1]
抜粋:
1. リサイクルはゴミの減量につながっていない。[...]
2. 燃えるゴミと一緒に回収して焼いて発電したり、廃熱を利用する方が合理的。[...]
3. リサイクルによって資源を無駄にしている。[...]同じ量のペットを作るのに石油を三倍使っている。
4. 家電のリサイクルについても然り。[...]
5. 民間業者がやっている鉄スクラップや古紙の回収には意味がある。投入する資源が少なく経済的に成り立っている。
6. いつまでもボランティア活動や行政の補助金がないと成立しないようなリサイクルは、環境の保全、資源の節約につながらない。ゴミ減量や資源節約には、耐久性が高く長持ちする商品を開発し、利用者がものを大切に使うことの方が、よほど重要だ。
引用の引用元

- 「武田邦彦 / リサイクル幻想」の読書メモ[2003-01-31-2](再掲)
- リサイクルに使われるエネルギーかあ。考えさせられます。
- 輸入した石油をリサイクルのためのエネルギーに使うか、
  ゴミプラスチックを燃やしてエネルギーに使って、
  輸入した石油で新たなプラスチックを作るか。
- 一度プラスチックにして使い、廃棄物を燃焼させても、原油を
  そのまま燃やすのとほとんど同じの熱が得られるそうな。(p.112)
- <http://www.ywad.com/books/802.html>
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