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この本はメイン事業である「ウェブ検索」の話もあるけど、
大部分はそれ以外のサービスの話で、
それらと競合他社との戦い、
または、法律や社会規範(?)との戦いなんかが網羅されています。
知ってる話は多かったし、
今までのグーグル解説本とかぶる点もあるんだけど、
項目ごとに整理されて紹介されているのでありがたいです。
グーグルストリートビューの話題もあるので、
そこらへんのことが大好きな人はぜひチェックを。

ランダル・ストロス / プラネット・グーグル


いくつか気づいたことなど:
(1) 検索連動型広告の特許の話がぬけていた。
わざとかもしれないけど。
OVとの交渉なんかはかなり重要なファクターなのに。
(3) グーグルがやっている統計的機械翻訳は良い成果が出ていると
書かれているが(p.114)、
それはまったくもって英語・日本語間の話ではないです。
いろいろと輝かしいことが書かれているけど、
日本の読者が勘違いしないことを祈ります。
参考記事:Google 翻訳の英日翻訳の品質について[2008-09-17-3]

あと、本書とは関係ないんですが、
グーグルって、
もうウェブ検索の会社ではなくなっていて
(地図やオフィスツールなど幅広いサービスに手を伸ばしてたり)、
自前で開発したサービスよりも買収したサービスの方が
目立つようになっており、
研究開発的な、あこがれ的な、パラダイス的な、
そういう側面は少なくなっている気がします。
4,5年前とは状況がかなり変わっているような。

ref.
- [を] ザ・サーチ[2006-02-26-3]
- [を] Google誕生[2006-07-27-3]
- [を] 検索エンジン戦争[2005-10-11-2]
- 「ザ・サーチ」「グーグル誕生」「検索エンジン戦争
- [を] 週末に買った本[2008-10-07-1]