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日本でも始まったGoogleストリートビュー[2008-08-05-4]ですが、それに対する、プライバシーに対する懸念や生理的な嫌悪感などがいくつかブログで書かれています。

ここでは二つだけリンクしておきます(きりがないので):

Googleストリートビュー

これについての見解を述べておきます。

他人が見てはダメな箇所(家の中など)以外は、すべてネット経由見えてしまう世の中になっていくと思う。つまり、法律上問題がなければ、誰もがすべてを見られる世界になっていくのは避けられない。

衛星写真の高精度化、航空写真・飛行船写真・屋上写真の利用、GPS情報付き写真の収集、など技術的な手段はいろいろあるし、今後もどんどん出てくるだろうし、はっきり言ってもうこの流れは止められないでしょう。

核爆弾のようなものは技術の敷居が高いんだけど(実現するには設備やらなにやらといろいろと必要となり、個人レベルでは難しい)、写真と位置情報のマッシュアップなんて、技術的にものすごく敷居が低い。だから、もっとやっかいな「草の根」的なものがいくらでも出てくる可能性がある。

現在、懸念を表明している人たちが、Googleストリートビューをサービス停止させたとしても無駄。
既にGPS情報を元に写真と地図を結びつけるサービスがあったりするわけで、それの規模が大きくなれば結局同じこと。
また複数の風景写真を滑らかにつなげる技術も既にあり、そういう技術が進歩すれば、別々の人が撮った写真を合成してストリートビューのような360度写真ができるようになる。
海外のサーバーでやられたらどうしようもない。

結局、今我々ができること、するべきことは、公道に面した場所に個人情報を置かないなどの自衛策について考えること。
また、当然だけど、リアルタイムで家の前を撮って公開するなどの明らかにプライバシー上問題があるサービスを大手が開始しないよう監視すること。
なにかしらルール作りができると良いかも。
日本内のルールが法律として固まれば、海外大手に対しても何かしらのアクションが(今よりも)できるわけだし。効果はともかく。

§

個人的には、個人認識情報が見えなければ良いと思っている(人や車などは全部黒塗りして影っぽくすればベスト)。
プライバシーの懸念が日本国内で大きくなれば、商業地域と幹線道路に限定したサービスとしてもよいかも。
または、建物から何から、ものすごくぼかすとか。

Googleストリートビューは、衛星/航空写真の延長でしかない。
いつかは出てくるもので、登場は不可避であった。
今後は「外の目」を意識した居住空間というのが今まで以上に求められるようになる。
プライバシーや安全性を重視する人たちは私道の奥に住むことになる(私道の入り口には厳重なゲートを置いたり)。
「公道(の一部)も生活空間だ」というような古き良き時代にはもう戻れない(路上で遊ぶ子供たちがいなくなった時点で、もうはっきりしていることなんだけどね)。