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大向一輝 / ウェブがわかる本


先日届いた[2007-05-17-1]、大向さんの単著「ウェブがわかる本」(岩波ジュニア新書)を読み終わりました。
ジュニアな視点で読んでみたのですが、こんなに平易で分かりやすい入門書はないんじゃないかな、というのが感想。良い本です。

大向本

遊園地のアトラクションを例に、遊園地の場所、行き方(路線)、天気、アトラクションの評判の4つの情報の取得についてWebのある世界とない世界での違いを
際立たせていたのが印象的。
「ない世界」のストーリーを読んでると隔世の感があります。
大学生のころまではこうだったんだよなあ。
一つ一つの情報を得るのにかかる手間と時間を考えると、Webというのはすごいツールだと感じますね。
Webの登場による生活の変化はそれを日常的に利用している人にとってはとてつもなく大きいのです。
何かを調べるときにウェブが役に立つのは、多くの人々のリンクでつながっているために、それをたどっていくと、一人で考えたものよりもはるかに広く深い知識を得ることができるからです。
[...]
リンクによって、ウェブは何億人分もの知識がつまった宝庫になったのです。
(p.18)
もちろん「知識の宝庫」があるってことは超重要だけど、そこへのアクセスが容易になったことが大きな飛躍かと。
宝の持ち腐れにならない環境が整って、良いサイクルに!

第3章では、ここ数年のウェブの進歩をWeb2.0というバズワードを使わずに、ブログ・SNS・集合知の三つの要素で解説してます。
Web2.0みたいな、この本を想定読者が大人になるころには確実に死語になってるような言葉に頼らずに、本質から丁寧に説明しているのは素晴らしすぎ!


著者のブログはこちら:
- Much Ado about Web - i2kさんのVoxブログ
  http://i2k.vox.com/