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世間のウソ

2006-11-15-3 [BookReview]
世間のウソいろいろ。ふむふむなるほどな本。

日垣隆 / 世間のウソ


いくつかメモ:

「宝くじは買わなければ当たらない」というのは「外に出なければ轢き殺されない」と本質的には違わない、と。交通事故で死んだり大怪我をするほうが、92651倍も可能性が高いらしい(まあ細かい数字はともかく)。あと、裁判員制度で裁判員に指名される確率は宝くじで1000万当たる確率に匹敵するとのこと。

それと驚いたのは、公営ギャンブルって、各省庁がそれぞれやっているってこと。
- 宝くじ:総務省。
- 競馬:農林水産省と地方自治体。
- パチンコ:警察庁。
- 競輪:経済産業省。
- オートレース:経済産業省。
- 競艇:国土交通省。
- サッカーくじ:文部科学省。
これは手放せないだろうなあ。
ギャンブル、カジノの民営化はありえなさそうですね[2006-11-11-4]

飲食をめぐる安全性議論においては、どうしても一点突破全面展開というがごときゼロか百かの単純二分思考が日本では突如として暴走してしまいがちであり、人の安全を守るという名目のためなら行政は何をしてもいい、一刻も早くリスクをゼロにせよ、という莫迦げた議論が巻き起こりがちです。(p.42)
確かにいつも騒ぎすぎな気がする。どう考えても他の要素の方が危険なんだけど、とか思う。それにモッタイナイ。
リスクゼロというのは、明らかにファシズムの発想なのです。(p.47)

警察の「民事不介入の原則は戦後の日本に存在していない」との話。法務大臣に直接確認した、と (p.116)。そうなのかあ。
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