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玄田有史 / 仕事のなかの曖昧な不安-揺れる若年の現在

何年か前に単行本を買ったのですが、積読していたらいつのまにか
文庫化されていたので買いなおして読みました。
統計で見る雇用状態、といった本。
労働・雇用をめぐるテーマや課題もいろいろ解説されていて、
この分野の入門書みたいな趣なのかな。
とにかく全国の労働者は読んでみて、考えてみるべし!?

- バブル期などに採用しすぎた中高年齢層の雇用を維持するためには
  若者の採用を控えるしかない、という話は実感できます。
  これまでの社会人生活で見聞きした範囲だけでもあれこれ思うことが
  あります。が、その話はここでは書きません。

- 終章に高校生への講演が収録。著者の主張がまとまってて、かつ、
  高校生向けにわかりやすくなっているで最初に読むと良いかも。

- やみくもに頑張れって言うな!という主張は、アンチ根性に通じるかな。
  (ref. [を] アンチ根性と車輪の再発明[2005-08-22-3])

- 転職についての話ではグラノヴェターの Weak Ties (弱い紐帯)が出て
  くる。

- 森永卓郎による解説より:
企業がリストラをするときに、どういう順序で労働者を切り捨てていくの
かご存知だろうか。[...]実は、企業の業績が悪化したときに真っ先に切
られるのは、顔の見えている従業員ではなく、まだ顔も見ていない将来の
社員なのだ。

- 雑感:業績が伸びない→新卒採用を控える→硬直化しますます悪化。

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