古い記事
ランダムジャンプ
新しい記事

バカの壁

2005-07-28-4 [BookReview]
養老 孟司 / バカの壁


いまさらだけど読んでみました。口述したのを本にしたというだけあって、確かにこれは読みやすいし、軽いし、面白い(章によって波があるような気がするけど)。養老孟司氏といえば、5年前[2000-06-26-2]に講演を聞きに行ったのを思い出しました。あれはかなり面白かった。やはりしゃべりは面白い。メモが行方不明なのが悔やまれるけど、内容は結構重なってるな。

一点だけ。知ることと変わり続けることについて。
知るということは、自分がガラッ変わることです。したがって、世界がまったく変わってしまう。見え方が変わってしまう。それが昨日までと殆ど同じ世界でも。
(p.60)
ガンの告知を受けると去年と同じように咲いている桜がまったく違って見える、という例があげられていました。なるなる。
そもそも人間は常に変わりつづけているわけですが、何かを知って生まれ変わり続けている、そういう経験を何度もした人間にとっては、死ぬということは特別な意味を持つものではない。現に、過去の自分は死んでいるのだから。
(p.62)
で、どう変わって行ったのかを記録するのが ChangeLog なのです。
「変化の記録」=「Change Log」なのです。
変わり続ける自分を記録し続けているのであります。
と、強引にまとめたところでおしまい。