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樋口裕一 / 人の心を動かす文章術

橋本氏のところで大絶賛されてたのをたまたま書店で見かけたので購入。
<http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/001400.html>

著者は予備校で長く小論文の指導をしている方で、さすがに分かりやすく
て実践的。「私ほど下手な文章を大量に、しかもじっくり読みたくさん添
削指導をした者はいないであろう」とおっしゃってます。まあ、そうでしょ
うねえ。

古来から「起承転結」ということが言われていますが、文章にはやはり型
が大切。とはいえ、「起承転結」は現代の若者には分かりにくい。てなわ
けで、著者は「予告・エピソード・展開・まとめ」と表現しています。
確かにこれは分かりやすいです。このパターンを使えばどんな素材でもす
らすら書けそうな予感。

「予告」出来事のきっかけなど、これから書くことの予告。
- 例:昨日たまたま○○○というテレビ番組を見ました。

「エピソード」出来事を具体的に語る。三分の一くらい。
- 例:内容はあーだらこーだら。しかし途中で出てくるタレントの○○が
  非常にうざい。タイミングが悪いというか、ぶちこわし。

「展開」エピソードで書いた内容から得た印象や考え。三分の一くらい。
- 例:そもそもこういう番組でおちゃらけたタレントを使うのはあーだら
  こーだら。テレビ番組の質の低下がごにょごにょ。

「まとめ」
- 例:とか言いながら、結局最後まで見ちゃうんですけどね。ははは

その他、実践的なテクニックがいろいろ。良著です。ただ、長い文章の場
合はどうなんでしょうね。