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「情報は1冊のノートにまとめなさい」[2016-02-15-1]を読書記録という観点でアレンジしただけのもの、かと思ったら大間違いでした。

奥野宣之 / 読書は1冊のノートにまとめなさい[完全版]

ノートを使って本の内容を確実に財産にする読書術。

読書ノートを作ってそれを活用するという目的を持った読書の方法の指南書でした。読みっぱなしではなく自分の血肉とするための実践的な読書術、と言えるかと。

重要なポイントは、アウトプットを前提とした読書。抜き書きする箇所を厳選する読み方、ぐっとくる箇所を探す読み方、なわけです。

そういう箇所がいきなり分かるわけがないので、スクリーニング作業で段階的に洗い出して厳選していく。読み進めているときは、気になる箇所のページの上を折る。そして、そこだけ読み返して「あらためて良いな」と思った箇所のページの下を折る。そして、今度はそこを読み返して「やはり良いな」と思ったところをペンで印をつける。

私は紙の本を読むときには「ちびポストイット」をページに貼ってますね。貼った箇所を良い返して「とても良いな」と思ったら残して、そうでない箇所のポストイットは捨てる。あと、ペンでの書き込みはしません。そもそも付箋のあるページ見れば、どの箇所が重要と思ったのかなんてすぐ分かる。どこか忘れちゃうくらいなら重要ではない。

こうして比べてみると私の方法は甘い感じがします。でも、まあいいや。

あと、自分で手書きしないと「血肉にならない」「財産にならない」という話:
 たとえば、ある本の一節をノートに書き写すのに30分かかるとしましょう。これをスマートフォンで撮影すれば、1分で検索可能な文字列として永久に保存できます。
 では、スマートフォンを使うことで効率が30倍になったのでしょうか?
 違うと思います。
 仮に、スマートフォンを使うことで30分の間に30冊の情報を保存することができたとしても、30分かけて一冊の本を書き写した方がいい。
 これは実際に両方ともやってみた上での結論です。
(p.3)
これは確かにそうなんですよね。自分で手を動かす方が身につくのは実感しています。しかし、実際は時間がないんですよね。隙間時間はあるけれども、本を抜き書きする環境にいる時間があまりない。作業できるテーブルがいるし、本とノートを拡げられるひろさも必要。この辺はバランスの問題かと。

カバーをむく話(p.226)。外で読むときにはカバーをはずす。読み終わったら戻す。カバーはまとめて管理。未読本がすぐ分かる。これは良いかもしれない。古本として売るときにもカバーが痛まないから良いかも!

2年ほど前に献本いただきました。ありがとうございました。

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