「情報は一元管理すべし」という仕事術の基本中の基本について、安い「紙ノート」での実践方法。「100円ノート整理術」としてネットでバズり、その後いろいろ足して書籍化して大ヒット。スマホ時代になって全面改訂したのが本書です。あとがきで著者曰く「旧版を改訂するつもりが、ほぼすべてを書き直すことになってしまいました」とのこと。
■奥野宣之 / 情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]
基本的に私は前世紀から、テキストファイル1つに時系列に記述する情報管理術(ChangeLogメモ)を実践しています。そもそもこのブログも、そのテキストファイルから公開可能部分だけを自動抽出してHTMLに変換したものなのです。そんなわけで、紙ノートでの情報管理はいまさらなのですが、電子メモにも取り込める技であったり、紙ならではの利点であったり、いろいろと参考になりました。
以下、読書メモ:
2年ほど前に献本いただきました。ありがとうございました。
■奥野宣之 / 情報は1冊のノートにまとめなさい[完全版]
ノート1冊でつくれる万能「知的生産システム」。
基本的に私は前世紀から、テキストファイル1つに時系列に記述する情報管理術(ChangeLogメモ)を実践しています。そもそもこのブログも、そのテキストファイルから公開可能部分だけを自動抽出してHTMLに変換したものなのです。そんなわけで、紙ノートでの情報管理はいまさらなのですが、電子メモにも取り込める技であったり、紙ならではの利点であったり、いろいろと参考になりました。
以下、読書メモ:
なぜ知的生産術は破綻するのでしょうか。シンプルじゃないと続かないというのは当然の話です。いろいろと手を出してみても、仕事術で一番役立つのは簡単なTODOメモだったりするわけで。シンプルなシステムとして時系列で紙ノートに記録していくのをオススメしています。日記、ジャーナル、ログ、なんでもいいのでどんどん書き足していき後から活用しやすくするのが一番続きやすいですよね。
「高度すぎるから」です。
多くの分類・整理を基本にしたシステムは複雑すぎまず。
(p.15)
市販されているアイデア手帳のたぐいは、よくユーザーのことを研究してはいるものの、自由には使えません。[...]いろいろなフォーマットの手帳などがありますが、結局はなんの変哲もないノートがベスト、と。シンプルなフォーマットがロバスト。私の場合は、何の変哲もないプレインテキストファイルがベスト。電子の世界で一番長持ちする。
対して、ノートは徹底的に自由です。
仕事や生活のスタイルの変化があったとしても、臨機応変に対応できます。移動、昇進、転職、結婚、育児など、生活が一変しても、ノートなら問題ありません。[...]「ただの紙の束」であるからこそ、ノートは万能の知的生産システムになるのです。
(p.24)
次の三つのルールを守ってノートを使っていくだけで、ずっと頭を悩ま紙ノートを知的生産に適した形にするためのルール。ちなみに電子メモはコツコツと索引化せずともすぐに全文検索できるのが利点。
せてきた知的生産の問題にカタをつけることができるのです。
(p.59)
- ルール1 一元化
- ルール2 時系列
- ルール3 索引化
著者が「ねぎま式メモ」と名付けた方法。「○」と「☆」が交互に出てくるからだって。96ページに載っている例の一部:(p.94)
- (1) 自分以外の人の発言、観察して気づいたことなど「外から入ってきた情報」を「○」を付けて箇条書きで書く
- (2) それに対する感想、自分の声などを「☆」を付けて書く
- (3) (1),(2)を繰り返す
[130609] 講義「マーケティングの基本」私はテキストファイルにこういうメモをする際は、「☆」ではなく「#」を使ってますね。多くのプログラム言語でコメントの始まりを意味するからね、「#」は。
○参加者は50人くらい? ビジネスマン多い
☆「いい商品なのに売れない」という悩みはどの業界にもあるなあ
○テーマは「消費者インサイトをつかむには?」
☆インサイトって何? 英語辞書で引いてみよう
○ある売店でミルクシェイクが売れた理由は「運転中に口寂しかった」からだと発覚
☆これは意外だ! [...]
加筆できるように行間を一行空ける紙メモするときに実践してみよっと。
(p.104)
「ログを取ること」を決めておくライフログの話。常にログをとる行動を決めておく。睡眠時間や食べたものや読んだ本など。私の場合は、平日の昼食、読んだ本、気になったウェブページ、育児メモなどはログを取りつつ一部をブログで公開しています。非公開のライフログとしては、自分の健康状態、子供の状態の詳細メモ、電池・電球交換、コーヒー豆購入、自分と子供の散髪、などなど、10個くらいの項目で記録していますね。
(p.140)
書くことは考えることです。考えるから書くのではなく、書くから考える。うい。
(p.172)
2年ほど前に献本いただきました。ありがとうございました。