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献本頂きました(ref. [2011-12-28-1])。ありがとうございます。

遠藤功, 山本孝昭 / 「IT断食」のすすめ

生産性を向上させ、快適な働き方を実現するはずだったIT。しかし、1人1台PCが浸透したことで、かえって職場の生産性は低下し、コミュニケーションは寸断され、活力のない不機嫌な職場が増えました。本書は、「IT中毒」症状で疲れ切っている方々に、アナログ力を取り戻すための処方箋をご紹介します。

約2年半前、2011年11月に出た本です。今頃読んだのですが、「IT中毒」の状況はぜんぜん変わっていないし、むしろスマホのますますの広がりにより悪化している感じがします。ううむう。

出版当時の紹介記事[2011-12-28-1]で私は
これ、実は非常に読みたかった本なのです。最近は隙間時間に iPhone ばっかりいじっているので、iPhone 断食したいです!
なんてことを書いていますが、状況はまったく変わっていません。

最近の関連ニュースとしてこんなのがありました。
- IT断食で増益の企業、なぜ増加?スマホやPC導入がもたらす“甚大な”経営的損失 (ビジネスジャーナル/Business Journal スマホ)
http://biz-journal.jp/i/2014/03/post_4356_entry.html

以下、読書感想文:

「そんなにIT前の時代はよかったか?」と思うようなあまり同意できない箇所もある。「IT断食」でIT利用時間を減らしたりするのは効果的ではあるけど、事例では「これって、単に残業増えてるだけだよね」というのもあったりして。

ITによる仕事効率化による「時間の余裕」をさらなる仕事にまわしているチキンレースな昨今、よく考えてIT断食を計画しないとならないですね。

とはいえ、本書で解説されている状況や対処法など納得できる部分が多いです。結局は「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ということ、そして、ITはあくまで仕事のための道具であって、それに振り回されるべきではないという当たり前のこと。
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