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「ビッグデータ」に関する本を Kindle で読んでおります。今回はこれ。

海部美知 / ビッグデータの覇者たち [Kindle版]

直訳すれば「膨大な量の情報」といったことになるだろうが、量さえ集めても意味を為さないことは明白だ。シリコンバレーで開発される先端技術の一端は、すでに私たちの活用するところとなっている。ツイッターやフェイスブック、ECサイトのレコメンデーションなど、ビッグデータの恩恵に与っているケースが数多く存在する。欧米の企業や政府の取り組みをレポートしながら、日本の産業界が目指すべき立ち位置を模索する。

新書。非技術者向け。SNSなどのネットでサービスを提供している会社での活用事例などが豊富。普段からネットを活用している人に取ってはとっつきやすいビッグデータ本だと思います。

本書は、
日本でもすでにビッグデータの本はたくさん出ているので、定義や技術解説をきちんとするという点ではそちらにお任せし、本書では、このビッグデータをネタとして、世界や日本の産業の将来をどう捉え、どう構築していくのかを考える材料としての「読み物」を目指しました。
とのことですが、まさにそういう点で楽しくてためになる読み物でした。

著者によるビッグデータとはなにかの解説は分かりやすいです。いくつか引用。私も使おう。
私はいつも、まず大まかに「人間の頭脳で扱える範囲を超えた膨大な量のデータを、処理・分析して活用する仕組み」と説明しています。
ビッグデータは単なる技術論ではなく、一種の産業論として捉えられるものだと、私は考えています。

なぜいまになって出てきた話なのかという説明:
有機的データは、不定型なものが多く、そのままではコンピューターの仕組みにはなじみにくく、高度な処理技術が要求されます。つまり、「有機的」データは「無機的」なものよりも処理の難易度が高く、ようやく最近になって「ビッグデータ」として扱うことが可能になってきたところなのです。

ref.
- 【書評・感想】ビッグデータの衝撃[2013-05-22-3]
- 【書評・感想】ビッグデータがビジネスを変える[2013-05-23-2]
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