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梅田 望夫, 茂木 健一郎 / フューチャリスト宣言


フィーチャリスト宣言」ではありません。「フューチャリスト宣言」です。

梅田望夫氏と茂木健一郎氏の対談がメイン。

ウェブ進化論[2006-02-08-4]、「ウェブ人間論[2006-12-23-3]という流れで梅田本を読んできたあとだと、あまり新鮮味はないのですが、それでもかなり楽しめました。茂木節おもろ。

以下、いつものようにいくつか抜書き:

茂木さんがよく言ってる(書いてる)言葉。
世界が広がるということですね。それはその通り。
茂木 だから、ネットはセレンディピティ(偶然の出会い)を促進するエンジンでもあると思う。[...]インターネットはセレンディピティのダイナミクスを加速している。紙媒体はゆっくりなのに対して、ウェブははるかに高速です。(p.31)

これも梅田さんがよく言ってる(書いてる)言葉。
優越感を得たいだけの場合は良くない。
梅田 [...] 筋で良いけどまだ小さい芽に対して、欠点をあげつらって近視眼的叩くようなことを言えば、言っているとき少し利口に見えます。
(p.48)

夏目漱石が実際のところどうだったかはともかく、アウトプットの媒体は重要ですね、という納得できる話。
茂木 夏目漱石の主要な著作って、ほとんど新聞小説でしたが、おそらくいまだったらネットで書いていますよ。あの人が東京帝国大の教授を辞めて、朝日新聞に入った理由は、そのほうが多くの人に読んでもらえるから。いまだったら絶対ブログで連載をしていると思うんですよ。
(p.94)

これはすごいことですよね。ネットのポジティブな面。
人類史上いまだかつてない情報の山への「アクセス権」。
茂木 [...] いま、猛勉強しようと思えば、たとえば物理でいうと、「超ひも理論」に関する最新の論文だって、ネット上にいくらでもただで載っている。一般相対性理論についても、量子力学についてもそうだし。脳科学関係、認知科学関係も、とんでもない数のリソースがある。
[...]
学ぶ喜びって、限界がないんですよ。インターネットというものが、「学ぶ」という最も根源的なオープンエンドな(終わりのない)喜びを大爆発させる機会を与えている。まさに「知の世界のカンブリア爆発」です。しかも、一部の特権的な人だけにでなく、あらゆる人に、発展途上国の人にも、その可能性が広がっている。(p.150)

インターネットは爆発だっ!
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