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投資対象の国を実際に自分の目で確認する冒険投資家。
世紀の変わり目の数年間の旅行紀。

ジム ロジャーズ / 冒険投資家ジム・ロジャーズ世界大発見

バイク初の“六大陸横断”を成し遂げた「投資界のインディー・ジョーンズ」が、今度は特注の黄色いベンツで挑む、116ヵ国・24万キロの旅。戦乱、砂漠、ジャングル、そしてロシア・マフィアからイグアナ料理まで、危険いっぱい・魅力たっぷりの大冒険。

前回はバイクで回ってたんだけど、今回は車で。
前回の本(世界バイク紀行)はこれ:

ジム・ロジャーズ / 冒険投資家ジム・ロジャーズ 世界バイク紀行

(ref. [2005-07-30-3])

このバイク紀行の感想記事で書いた、
各国でのいろいろなエピソードの中に氏の投資に対する思想がかいまみえるのがおもしろ。
実際に各国を見て回った人は机上の人よりも強いな、と。
(ref. [2005-07-30-3])
というのは今回の紀行でも同様。

情報が少ない国については、聞いた話はおいておいて、実際どうなっているかが重要。
確認の方法がおもしろかったのでいくつか。

(1) 各国の銀行や証券会社に30万円ほどの口座を作って、ものごとがうまくまわるかを確認。
小額だから失っても大丈夫。
動作テストですね。
現地でないと口座が開けなかったりすることもあるのでこういう現場テストは貴重。

(2) インフラの整備具合がその国の成長には重要。
実際に国中の道路を走ってみれば利用状況、メンテ状況でいろんなことが分かってくる。
車で旅行することの大きな利点の一つですね。

(3) 国境を越えるときには必ず国家システムが介在します。
今回ももちろん金持ち旅行なのですが、外国人が車で出入国となるとお金でスルリと解決しないことも多々。
イレギュラーな自体にどう対処してくれるかでシステムの状態が分かりますよね。
越境は政治システムの腐敗が如実に分かるポイント。

前回見に行った国々があれからどうなっているのかを確認するというのも旅の一つも目的。
そういうわけで、前回の状況説明もあるので、バイク紀行を未読の人でも楽しめます。
むしろ、新しめのこちらを先におすすめ。
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