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板坂元著「考える技術・書く技術」で紹介されていた、文章の仕上げに際してよけいな飾りを取ってしまおう、という話。

特に形容詞は削ろう、と。
形容詞は、
(1)状態・性質を表すので、使いすぎると文全体が静的な印象になる
(2)情意を表す形容詞が多くなると主観的な印象になりがちで説得力が乏しくなる、
とのこと。
文学作品ならともかく、説得、説明の文章ではなるべく避けるべし。

文学作品でも、森鴎外や志賀直哉などの名文章では、形容詞のムダづかいをしていない。三島由紀夫が、「鴎外の文章が古びないのは形容詞が節約されているため」といっているのは志賀直哉にも共通している。俳句は、美しい・うれしい・かなしい・さびしいなどといった形容詞を用いないで、十分にその感情を表現できるものなのだが、俳句のように文章を書く心がけが必要だ。(p.191)
「俳句のように文章を書く」という指針が分かりやすいです。
とにかく「シンプルに、シンプルに」と心がけたいと思います。

考える技術・書く技術

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