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ランディ・パウシュの「最後の授業 - ぼくの命があるうちに
[2008-06-12-3]は「感動もの」というよりも、
人生指南書、ライフハック本として読むと良いと思います。
「感動!」や「涙!」などが苦手な人でも楽しめる本なのです。
敬遠しちゃうのはもったいない!

§

「グループでうまく活動するコツ」が乗っていたのでご紹介(p.164)。
歳をとって経験をつめば当たり前のこととなっていくんだけど
(とはいえ実行は難しかったりする)、
学生のうちは「コツ」として非常に参考になるかと。

(1) 初対面は礼儀正しく
すべては自己紹介から始まる。[...]名前の読み方も正確に覚える。

(2) 共通点を見つける
[...]共通点から始めれば、異なる部分の問題もはるかに
取り組みやすくなる。[...]何も見つからなくても、
天気の話は万国共通だ。

(3) 集まるときは最高の状態で
集まったときに空腹な人や寒がる人、疲れている人がいないように気をつける。
できれば食事をしながら集まるといい。食べ物は場を和ませる。

(4) 全員が発言する
人の発言をさえぎって、かわりに最後まで言ったりしない。[...]

(5) 自意識は最初に封印
アイデアを出し合うときは、タイトルをつけて記録する。
タイトルは、アイデアを出した人ではなく内容を説明するものにしよう。
「ジェインの話」ではなく「橋について」だ。

(6) 代案として問いかける
「Aをするべきだ、Bではダメだ」ではなく、
「BのかわりにAをしたらどうかな?」と言ってみる。
そうすれば相手は自分の選択を弁護するより、意見を述べやすくなる。

4 や 6 なんかは非常に重要なポイントだけど、
意外と効いてくるのが 3 な気がします。環境重要。

§

これって、講義(ビデオ)では出てこずに本にだけのっている話です。
なんで講義で話さなかったのかなあ。説教くさくなるからかな。


ランディパウシュ, ジェフリー ザスロー, 矢羽野薫(訳) / 最後の授業 ぼくの命があるうちに

(オフィシャルサイト:
  http://www.randomhouse-kodansha.co.jp/last_lecture/