「うちは時間じゃなくて成果で給料を出す」と言っておきながら、毎日のタイムカードを社員に義務づけている会社があるが、私にはなぜタイムカードが必要なのか理解できない。
成果で給料を出すと言うのなら、成果さえしっかり出してくれれば、週休三日を取ろうが、午後から出勤しようが、サボって昼間から酒を飲んでいようがいいではないかというのが私の考えだ。
それを経営者が認められないのは、九時から五時までの、いわゆる「就労時間」の間は、会社にいて仕事をしてもらっていないと、損をしたような気になるからではないだろうか。
社内で社員たちがおしゃべりをしていたり、おやつを食べているのを見て「無駄話ばかりして」と怒る社長がいるが、腹が立つのは社長が「会社のお金は自分のものだ」と思っているからである。
自分のお金から給料を払っていると思っているから、時間いっぱい、きっちり働いてもらわなければ損だ、と思ってしまうのだ。
(p.73)
この本は、養老孟司さんがやっていたように僕の話を文章にしてみました。という書き起こし本だから。これが良い効果を生んでいますね。
「sufary」(http://chalow.net/ の中の人がつくった)などと sufary が紹介されていてびっくり。