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海賊の掟

2006-10-14-2 [BookReview]
山田吉彦 / 海賊の掟


現在と過去の海賊の本。

040916
海賊。マラッカ海峡で被害再増加。「時には(インドネシア)軍が海賊行
為を働いているのではないか」など。東南アジアの海賊、は結構気になっ
てるテーマ。
(ref. [[日経新聞より:2004-10-09-1]])

現代の海賊については、昔テレビでやってたドキュメンタリー番組や「航海士便り」(http://homepage2.nifty.com/go_tokyo/)[2004-08-24-1]というページで興味を持ち始めました(嬉しいことにこのページまだ存在! PIRACY ATTACKS の通知のサンプルも載っていますね http://homepage2.nifty.com/go_tokyo/pirates.htm)。といっても「気になる」程度でバシバシと調べるほどでもないのですけどね。

ということで、第一章は、現代の海賊の話。
東南アジアでは年間百件以上の海賊事件が発生。世界の海賊、海上武装強盗の半数以上がマラッカ海峡を中心とした、この東南アジア海域。
村ぐるみの海賊も多いらしい。村の若者が船を襲い奪ったものを村で分配。
「ロビンフッド海賊」と呼ばれてるそうな。
最近の海賊は、手際よく、迅速で、まるで軍隊みたいなんだって。
気にはなっても会いたくないな、やはり。
あと、マレーシアでは誘拐身代金を払うと罪になる可能性があると。
これが海賊による誘拐事件の解決を不透明にしている原因の一つ、と。

第二章は、中世の海賊の話。
有名な割にはかなりなさけないキャプテン・キッド、残忍かつ粗野で奇行癖もあるヤバイ黒髭、海賊時代末期に話題になった女海賊メアリー&アン、などなど。
ここらへんの話は、チャールズ・ジョンソンの著書「海賊全史」に詳しいらしい。

第三章は、日本の海賊の話。藤原純友、村上水軍、松浦党、倭寇など。
倭寇といっても日本人だけでなく、後期は8〜9割が中国人、朝鮮人だったそうな(朝鮮の史書より)。
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