【書評・感想】常識にとらわれない100の講義
2015-02-12-1
[BookReview]
読みましたー。
■森博嗣 / 常識にとらわれない100の講義
まえがきに「この本は、毎日思いついたことを一つか二つ、一行か二行で書き溜めておき、それが百たまったところで一気にその説明文を書く、という手法で作った」とあって、私のブログの運用と似ているなあと思いました。
iPhone の「黄色いメモ」アプリ[2013-01-16-1]にブログネタ用のノートを用意していて、書きたいこと・思いついたことを一行の文で追加していきます。ネタの続きを書きたくなったら、その一行メモ文を新規ノートにカット&ペーストしてふくらませています。100個たまったら一気に、ということはないですが、システマチックなネタの膨らまし方としては、このくらいのシンプルなやり方が良いですよねえ。
なお、著者による100メモによる本はこれが2冊目だそうです(1冊目は「つぶやきのクリーム」)。
以下、読書メモ:
とはいえ、詳しくない分野の仕事だと「必要なもの、欲しいもの、納得のいくもの」に対するモチベーションがないので難しい。つか、そんな仕事をするな、というのが正しいのかも。ある程度の欲(情熱)がないといけませんね。
手際がよいから、何度でもすぐに完璧にできる。
§
この本は何年か前に書店で買ったまま埋もれていたのですが、最近発掘して読んだ次第。この数年の間に文庫にもなってたし、Kindle版も出てました。
■森博嗣 / 常識にとらわれない100の講義 (だいわ文庫)
■森博嗣 / 常識にとらわれない100の講義 (だいわ文庫) [Kindle版]
■森博嗣 / 常識にとらわれない100の講義
理屈のない綺麗事ばかりの世の中で、大切なものを見失いたくない人へ-夢、仕事、人間関係、社会…常論ではなく正論。流されない生き方。疑わずに生きるつまらなさ。
まえがきに「この本は、毎日思いついたことを一つか二つ、一行か二行で書き溜めておき、それが百たまったところで一気にその説明文を書く、という手法で作った」とあって、私のブログの運用と似ているなあと思いました。
iPhone の「黄色いメモ」アプリ[2013-01-16-1]にブログネタ用のノートを用意していて、書きたいこと・思いついたことを一行の文で追加していきます。ネタの続きを書きたくなったら、その一行メモ文を新規ノートにカット&ペーストしてふくらませています。100個たまったら一気に、ということはないですが、システマチックなネタの膨らまし方としては、このくらいのシンプルなやり方が良いですよねえ。
なお、著者による100メモによる本はこれが2冊目だそうです(1冊目は「つぶやきのクリーム」)。
以下、読書メモ:
「なにか新しいことはできないか」という発想が古い。これはそう。
...
もし、本当に新しいものをめざしたいのなら、素直に必要なもの、欲しいもの、納得のいくものを目指して作れば、普通に新しくなる。何故かといえば、上から予算を取りたいために余分な飾りをつけた結果、必要なものも、欲しいものも、常に中途半端になって、納得ができない状態になっているのが常だからである。
(p.62)
とはいえ、詳しくない分野の仕事だと「必要なもの、欲しいもの、納得のいくもの」に対するモチベーションがないので難しい。つか、そんな仕事をするな、というのが正しいのかも。ある程度の欲(情熱)がないといけませんね。
料理の達人というのは、美味しいだけではなく、素早く作る。何事も、達人=手際のよさ、だよね。
(p.82)
手際がよいから、何度でもすぐに完璧にできる。
きれない刃物ほど手応えは大きいものである。私の大好きな「曲突徙薪(きょくとつししん)」[2004-06-13-2]な話題だ! 手際よくさらっと成し遂げるのがベストなわけだけど、いろいろ紆余曲折がないと物語としてワクワクしないわけで。私は前者でありたい。余計なワクワクはいらない。
「手応え」のある仕事がしたい、と考えている人は多い。しかし、切れ味の鋭い仕事をしたときには、手応えはない。手応えというのは、適度な摩擦、適度な抵抗のことであって、鈍い部分があるために、そこそこの苦労を強いられる。だから、手応えとして感じるのである。たとえば、自分が怠けていたり、能力不足だったりして、〆切間際になって徹夜をして、ようやく完成させた場合は、達成感があり、手応えもある。[...]ドラマなどでも、そんなぎりぎりセーフの仕事をして、それが「良い仕事」であり、「充実した職場」みたいに描かれている。
けれども、これは明らかに間違っている。良い仕事というのは、切れ味の鋭い刃物でさっと仕上げたものであり、これがプロの手際というものだ。
(p.92)
自分の意見が正しいと信じるなら、訴える手法も正しいものを選んでほしい。今の日本においては、もうまったくこれは同意。ネット見てると特にそう思う。いろいろもったいない。
(p.146)
§
この本は何年か前に書店で買ったまま埋もれていたのですが、最近発掘して読んだ次第。この数年の間に文庫にもなってたし、Kindle版も出てました。
■森博嗣 / 常識にとらわれない100の講義 (だいわ文庫)
■森博嗣 / 常識にとらわれない100の講義 (だいわ文庫) [Kindle版]
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