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ケータイのこれからについて思うところをまとめてみました。
といっても生半可な知識によるメモ書き程度のものです。
これから2〜3年の短いスパンを想定しています。
未来予想って楽しいなあー。

■通信機能について

ケータイが進化するとモバイルPCと機能的な区別がなくなる。

まずケータイの「電話」としての機能がオマケ化し、
インターネット端末としての機能がメインになる。
待ち合わせに遅れるときにしか通話しない層が増大する。

また、ケータイにおける非通話コミュニケーションのメインは
メールから複数人参加チャット(グループチャット)になる。
複数のグループチャットを掛け持ちするようになる。
Skype のように非接続時でもログが残るものが支持される。
もちろん一対一の通信としてのメール的なものはなくならないが、
その重要度は相対的に下がる。

使用頻度はこんな感じに: グループチャット > メール > 通話

■ハードウェア的な進化について

まず画面が大きくなる。
それによりPC向けサイトがそのまま見られるし、使える。
ブラウザもPC向けと同機能の物が主流に。
画面が小さくても使いやすいズーム機能が付く。
付属プロジェクタで壁やテーブルに映すことで大画面にできる。
ということで、今まで同様のPC向けサイト作成技術で対応できる。
Ajax とかもバリバリ使える。

そして、文字入力インタフェースとしての3x4ボタンは減っていく。
両手使えるならそれの方が速いしね。
で、片手でも入力でき両手でも入力できる入力インタフェースが
じわじわ増えてくる。
それはPC的なキーボードのバリエーションかもしれないし、
iPhone や iPod touch 的なものかもしれないし、
人差し指でシフト操作ができる新しい親指入力系かもしれない。
3x4ボタンで「目をつぶっても入力できる」という人々以外は、
インタフェースの移行は意外とすんなりいくかも。
片手でも入力できるというのは、
日本だと電車内や歩きながらとか自転車乗りながらとか(危ないからやめて!)
片手でケータイ使う人が多いので当面は必須要件となるかと。
3x4ボタンはあと5年くらいは主流だろうけど徐々に廃れる。
もちろん完全にはなくならず、
今の若いケータイ世代向けの「旧世代インタフェース」として残る。

インフラの話としては、通信速度の向上は大前提。
あと、地下鉄で使えるようになる!(切望!)

■主流にはならないけど一部で流行るもの

昔懐かしい「テガッキー」みたいな手描きインタフェースも復活し、
「手描きメッセージのあたたさか」が受けて一部で流行る。
特に高齢者の間で「デジタル絵手紙」として流行る。

ケータイでの動画ストリーミングもほんの一部で流行る。
テレビ電話も今よりも使う人が少し増える。
ただしこれらも主流にはならない。普段使いには適さない。

■これは来ないだろうなというもの

音声入力、音声による操作。→はずかしい!
ただし、体内伝導マイクなどの声を出さないタイプ(非可聴つぶやき)が
実用化されて広く使われるようになれば(ライセンス料が高すぎなければ)
主流になる。将来に期待。5年はかかる?

手書き文字認識。→たるい!

付属カメラの前でのジェスチャー操作。→はずかしい!

■ケータイ向けサイトについて

ケータイはインタフェースが少し異なるだけで
基本的にはPCと変わらないと思っています。
ということで、数年のうちに通信機能を備えて、バッテリーの持ちが良く、
用途が限定されたPCが「ケータイ」を名乗ってることになるかと。

で、先に述べたように画面サイズのことはなんとかなると思っているので、
今のレベルのケータイにあわせてのコンテンツの作り込みは、
短期的なビジネスとしては良いと思うのですが、
長期的に見れば私にとってあまり興味を引くテーマではないのです。
ケータイに特化したノウハウに本腰を入れて取り組まなくても、
数年後には今のPCサイト周辺技術の延長で対処できそうです。
なので、ここ数年は手軽なノウハウで乗り切りたいと思います
(例えばこんなの→[2008-01-09-4])。

なお、これは私個人が個人的に作るサイトに関しての話です。
私の現状に鑑み、インプットとアウトプットのトレードオフを考慮して、
「こうしよう」と決めたことなので、
他の人へオススメするとか、「絶対にこうしろ」と主張するとか、
モバイルでがんばっている人を揶揄するといった意図は一切ありません。
ネット上の文言は誤解を招きやすいので念を押させて頂きました。