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「自分の資産額の1万分の1を毎日使っても元の資産は減らない※」という話が面白かったので紹介します!
(※まったく減らないというわけではないが、確率は低い)


著者のニック・マジューリ氏は米国の金融ライター、データアナリスト。米国の資産運用会社でデータサイエンス担当しつつ、個人資産運用ブログ Of Dollars and Data を運営しており、発信力が高い。そんな人です。

この本の軸は、資産形成はレベル制のゲームであり、レベルごとに戦略が異なるということ。
  • 資産の額でレベルが決まり、そこでの最適戦略が変わってくる
  • このレベルを連ねて「富の階段」(WEALTH LADDER)と呼んでいる
  • 初期は「収入増加」、中盤は「投資効率」、上位層は「リスク管理・資産保全」がポイント

レベルは1から6までで、資産額の範囲によって定義されてる。それにより、自分の今のレベルとやるべきことが明確にわかる。ただし、それぞれのレベルの資産額の幅はアメリカ基準。日本だと、レベル1とレベル6を除き、だいたい0.5倍の金額でざっくり考えると理解しやすいかも。

  • レベル1:$0未満〜$10,000(〜約150万円)
    • 借金や資産ゼロの段階
    • 投資どころじゃなく、生活基盤の安定が最優先。支出削減、収入確保、緊急資金確保、負債解消。
  • レベル2:$10,000〜$100,000(約150万〜1,500万円)
    • 生活防衛資金が整い始める段階
    • 収入増と貯蓄率アップが鍵。低コストのインデックス投資を開始し、土台を固める。
  • レベル3:$100,000〜$1,000,000(約1,500万〜1億5,000万円)
    • 複利の効果が体感できる段階
    • 長期分散投資を継続し、売買を抑制。税金やコストの管理と資産配分の安定化が重要。
  • レベル4:$1,000,000〜$10,000,000(約1.5億〜15億円)
    • 経済的自立(FIRE)の段階
    • 増やすより守る意識へ。リスク調整、分散強化、節税や法人活用がテーマ。
  • レベル5:$10,000,000〜$100,000,000(約15億〜150億円)
    • 富裕層
    • 資産保全、相続設計、社会的影響や資産の承継計画が中心となる。
  • レベル6:$100,000,000以上(150億円以上)
    • 超富裕層
    • 投資というより資本の運用者。ファミリーオフィスや寄付、レガシー設計など長期的影響が主題。

この本で面白かったのはなんといっても「0.01%ルール」。
資産の0.01%は、実はあなたにとって「取るに足らない金額」を表す優れた指標になる。
 たとえば、資産が1万ドルの人が何かに1ドル(0.01%)多く払っても、その人のファイナンスに長期的な影響はないはずだ。

資産の1万分の1は、毎日使っても元の資産はほぼ減らない。ざっくり計算すると1日0.01%は年間約3.6%となる。年利4%の運用益で生活すると元の資産が維持できるという、いわゆる「4%ルール」よりも安全寄りで保守的。「1万分の1なら気にしなくていい」というシンプルさが、指標としてすごく分かりやすい。

「富の階段」と0.01%の関係はこんな感じ:

  • レベル1:余裕なし(資産1万ドル未満)
    • 例:資産100万円 → 100円/日
  • レベル2:食料品の自由(資産1万ドル以上~10万ドル未満)
    • スーパーやコンビニで値段を気にせずに選べる。
    • 例:資産1000万円 → 1,000円/日
  • レベル3:レストランの自由(資産10万ドル以上~100万ドル未満)
    • 外食で価格を強く意識せず好きなものを選べる。
    • 例:資産5000万円 → 5,000円/日
  • レベル4:旅行の自由(資産100万ドル以上~1000万ドル未満)
    • 思い立ったときに旅行に行ける余裕
    • 例:資産2億円 → 2万円/日
  • レベル5:住居の自由(資産1000万ドル以上~1億ドル未満)
    • 家を買っても資産全体に大した影響を与えない
    • 例:資産20億円 → 20万円/日
  • レベル6:影響力の自由(資産1億ドル以上)
    • 他人の人生や社会に直接影響を与えられる規模
    • 例:資産200億円 → 200万円/日

自分の資産の1万分の1が、今の自分にとってどのくらいの金額なのか。この視点を持つだけで、資産との日常の消費が自然に結びつく。

このルールだけでも覚えておくと、お金との付き合い方が少し変わるかも。
これだけでも覚えて帰ってください!