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AI生成による写真集や画像集が猛烈な勢いで大量に Kindle ストアで配信されています。毎日の新刊のそこそこの割合がこのAI生成による画像集となっています。

AIによる画像は低コストでいくらでも作れます。それが売り物になってお金が入るってことなら、チャレンジする人も出てくるのでしょう。そういうのを指南する情報商材とかありそうです。

とはいえ、Kindle 本のセール情報サイト新刊情報を提供するサイトを運営している私としては、ちょっと扱いが困ります。なんとかしたいところですが、なにはなくとも実態把握が必要なので、今回はその話。

データ収集


まずはデータ収集。

下記のページを手動でクロール1して ASIN (書籍コード) を収集しました。
(1 ブラウザで全ページを開いてページの中身を保存していく根性ベースのクローリングです)


これですべてが取れるわけではないし、間違って取れちゃうのもあるし(例「AIの遺電子」)、まったくもって完全ではないんだけど全体傾向は掴めるかと。

頻度の集計


先ほど取得した ASIN を PAAPI にかけて、詳細情報(タイトル、著者、出版社、配信日など)を得ました。タイトル、著者、出版社に "AI" という文字が独立した単語として現れている2書籍のみ抽出しました。
(2 例えば "RAINBOW" は "AI" が含まれているが "AI" が独立した単語ではないので BAD、"ぽっちゃりAI美女" は GOOD)

で、配信日で集計した結果がこちら。

AI生成画像本 Kindle 配信件数
(追記: 全角「AI」が含まれる作品がカウントされていなかったので再集計しました。傾向は変わりません。再集計前のグラフはこちら。また ASIN 収集も前回より幅広く行いました。詳しくは続報記事をお待ちください。)

2023年に入ってからじわじわと、そして3月からぐいっと増加傾向に。5月後半にもう一段加速した感じになってます。

おわりに


AI生成画像本の配信件数、これからも加速度的に増加しそうです。そうなると、書籍検索や新刊チェックでのユーザ体験の低下に繋がるわけで、さすがにどこかで運営側の手が入るかと思います。Kindle 本出版に際しての審査が厳しくなっていくかもね。