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これ、数年前に話題になったときに読んだんだった。「シンギュラリティが来る!」という主張について、状況証拠を積み重ねての、説得力ある内容。技術を中心とした未来予想の本としても楽しめます。エッセンス版でもなかなかのボリュームで、正式版だとけっこう読むの大変なんだろうな。確かにシンギュラリティが来るってのには納得させられました。2045年かどうかはともかく、今世紀中には来るでしょうね。

レイ・カーツワイル / シンギュラリティは近い [エッセンス版] 人類が生命を超越するとき

2045年、AIが人類の知性を上回り、ついに私たちは生物の限界を超えてシンギュラリティへと到達する―フューチャリストとして技術的特異点の到来をいち早く予見し、現在はAI(人工知能)の世界的権威としてGoogle社でAI開発の先頭に立つレイ・カーツワイル。彼が世界に衝撃を与えた600ページ超の名著『ポスト・ヒューマン誕生』のエッセンスを抜き出した決定版。

で、シンギュラリティが来るという話は数年前に某社の某会長が社員大会で最大限の熱量で力説していました。界隈では「孫ギュラリティ」などと言われたり。また、英語タイトル「Singurality Is Near (シンギュラリティは近い)」をもじって「Songurality Is Hair (孫ギュラリティ・イズ・ヘアー)」なんてのがうちわでバズったりしてました。

シンギュラリティというのは、人間とテクノロジーの融合とかそういうの。

本書より、「シンギュラリティ」を説明している箇所をいくつか。
シンギュラリティとはなにか? それは、テクノロジーが急速に変化し、それにより甚大な影響がもたらされ、人間の生活が後戻りできないほどに変容してしまうような、来るべき未来のことだ。それは理想郷でも地獄でもないが、ビジネスモデルや、死をも含めた人間のライフサイクルといった、人生の意味を考えるうえでよりどころとしている概念が、このとき、すっかり変容してしまうのである。
シンギュラリティとは、われわれの生物としての思考と存在が、みずからの作りだしたテクノロジーと融合する臨界点であり、その世界は、依然として人間的ではあっても生物としての基盤を超越している。 シンギュラリティ以後の世界では、人間と機械、物理的な現実と 拡張現実(VR)との間には、区別が存在しない。
ンギュラリティ ── 人間の知能が、非生物的知能と融合して、何兆倍も拡大するとき ── がこれから数十年の間に到来するという予測は、
こうした理由から、シンギュラリティ ── 人間の能力が根底から覆り変容するとき ── は、二〇四五年に到来するとわたしは考えている。

Wikipedia「技術的特異点」より。
技術的特異点(ぎじゅつてきとくいてん、英語:Technological Singularity)、またはシンギュラリティ(Singularity)とは、未来学上の概念の一つである。端的に言えば、再帰的に改良され、指数関数的に高度化する人工知能により、技術が持つ問題解決能力が指数関数的に高度化することで、(頭脳が機械的に強化されていない)人類に代わって、汎用人工知能あるいはポストヒューマンが文明の進歩の主役を担い始める時点の事である。

参考