本書のはじめから3分の2くらいは、ニュースサイトやネット広告の仕組みなどの基本的な話。知ってる人は読み飛ばすのがいいですね。残りがステマがらみの話。ステマの背景から作られ方、お金の流れ、社会への影響などが実際の作成側の経験者ならではの臨場感で語られます。こうやって作られるのね、なし崩しでこうなっちゃうのね、などとわかります。

■三田ゾーマ / ウェブニュース一億総バカ時代 (双葉新書) [Kindle版]

あなたが見ているそのウェブニュース、実は広告かもしれない。ほぼ無料で運営されているニュースサイトの収益構造を解説するとともに、そこで「広告」と見えないような「記事」が、どのような企業の働きかけとお金の流れによってできているかを明らかにする告発の書。ウェブニュースを真実だと思って見ていると、あなたはどんどんバカになる！

そんなわけで、ネットニュースとお金の流れの初心者向けの解説書としては良いです。あまりバカバカ言わなくてもいいとは思いますが。