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これ結構おもしろかったです。こういう観点で見てみると、なんかすごくうまくいって良かったね感。

坂野潤治, 大野健一 / 明治維新 1858-1881 [Kindle版]

途上国ニッポンはなぜ一等国になれたのか? 「富国強兵」「公議輿論」--。幕末維新期、複数の国家目標を成就に導いた「柔構造」モデルとは何か? 政治史家と開発経済学者が明治維新の本質を捉え直す一冊。

明治維新についての話なのですが、いろんな思想を持ったグループ・個人の変化・合従連合など政治まわりの動きを中心に追っているので、歴史物、伝記物とかとは根本的に違います。学術書に近いかと。3部構成なんだけど、もともと第一部は英語論文として投稿したもの(の日本語版)。

複数の国家目標のベクトルがあり、どれを優先するかで方向性が柔軟に変わっていくわけです。だれが何を選んで、どう主導権をとって、どう変えて、その後どう別ベクトルに変わるか、みたいな流れなのですが、この政局において大きな遺恨を残さなかったというところがポイント。敵対する思想グループを大虐殺とかなかったわけで。

アマゾンのカスタマーレビューにわかりやすいレビュー(まとめ)がたくさんあるのでそちらから読むのがオススメです。
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