古い記事
ランダムジャンプ
新しい記事
本人も「珍奇ネーム」である著者が、歴史や現状の解説、理由の推測などを行っています(珍奇ネームとはDQNネーム、キラキラネームなどの著者による呼称)。かなり深刻であるのだなあ、との感想。単純に馬鹿にしてすむ話ではありません。

牧野恭仁雄 / 子供の名前が危ない

亜明日であーす、一女でいおな、里羅楠でりらっくす…。芸能人や知人の子供の名前を聞いて、仰天した経験はないだろうか。驚くべきことにこうした名前をつけられた子供には、社会的ステータスの低さや犯罪傾向までが指摘されている。弊害ばかりの珍奇な名前が増えたのは、親の低下か、はたまた行き過ぎた個性の主張か。実は、その背景には私たちにも関係する日本社会全体の大きな問題が存在していた。本書は名前にまつわる貴重なエピソードを多々紹介。そのメカニズムと問題を徹底的に分析していく。正しい名づけの方法も特別収録。

日本語言語処理にたずさわる身として、珍奇ネームのうち、個性的な漢字だったり妙な読みだったりはあまり問題とはならないですね。辞書に登録しさえすれば、あまり間違えずに解析・認識できますし。

問題なのは個性を狙ったひらがなの名前。リアルに存在する名前かどうかは知りませんが、アニメのキャラクターの名前で平仮名で「なのは」というのがあって、「問題『なのは』個性を狙った...」のように意図しない箇所で認識される可能性があって面倒です。そりゃ最終的にはルール制約や統計データで「この部分は名前ではありえない」みたいな判断がされるのですが、エラー率 0 は保証できないですよね。例えば、「そうなのは頑張ってるから」という文だと「そう/なのは(人名)/頑張...」と「そう/なの/は/頑張...」の解釈がありますし。

ひらがなの名前に関連して、芸名の話なのですが、テキストからタレント名を抽出する的な仕事のときにお笑い芸人の「ですよ。」もとても困りました。本人にうらみはないのですが最近あまり(文字列として)露出がないのでほっとしています。

最近の関連情報


- 赤ちゃん名前ランキング2014、読めますか?
http://www.huffingtonpost.jp/2014/12/01/baby-name-ranking_n_6251204.html
(今年の!)

- マスコミ完全スルー!? 「悪魔ちゃん騒動」の父親が窃盗で逮捕
http://news.livedoor.com/article/detail/9532905/
(本書にも記述があります、悪魔ちゃん)