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先週発売のこの本、Kindle で読みました。

蛯谷敏 / 爆速経営 [Kindle版]

2012年1月、当時執行役員だった宮坂学氏はソフトバンクの孫正義社長に呼ばれ、ヤフーの社長就任を打診されました。大企業になったがゆえに守りに入りすぎていたヤフー。再び攻めの姿勢を取り戻すために、孫社長が当時の井上雅博・ヤフー社長と話し合った末の提案でした。逡巡した宮坂氏でしたが、最終的に要請を受け入れます。そして、改革の仲間集めに走り出しました。

本書は、宮坂氏のCEO(最高経営責任者)就任が発表された2012年4月以降の改革の軌跡を追った記録です。「高速」を超える「爆速」を掲げて突っ走る若き経営陣が大企業に陥ったヤフーを変えていくプロセスは、同様の問題を抱える大企業や、組織を変えたいと願うリーダーにとって最良のケーススタディとなるに違いありません。

サブタイトル「新生ヤフーの500日」の通り、新生ヤフーの約1年半を取材によりまとめたもの。新たな情報はそれほどなかったものの、読みやすくまとまっていてとても参考になりました。Y!ショッピング無料の話はあるも、社内カフェの話はなかったなあ。

こちらも読みました。

週刊東洋経済編集部 / 爆速ヤフーの突破力 [Kindle版]

営業利益率50%を超える超高収益企業ヤフー。そのヤフーが2010年代の営業益倍増に向け、抜本的な経営改革に乗り出している。
 振り返れば2012年3月、ヤフーが新体制へ移行するという発表は唐突なものだった。サービス開始以来、15期連続増収増益を成し遂げているにもかかわらず、経営陣を大幅刷新。井上雅博社長ら経営陣は会長職などにいっさい就かないという内容は、一見不可解にも思えた。「爆速でヤフーを変える」。宮坂学新社長が掲げたこの言葉は、ヤフーの新体制を象徴するものとして認知されるまでになった。
 日本のインターネットサービスの雄、ヤフーは今どう変わろうとしているのか。好調に見える彼らをそこまで駆り立てるものは何なのか。ヤフーの中枢部に密着した。

新生ヤフーの1年目に出た雑誌の特集を電子書籍化したもの。上記の書籍よりも半年古いけど情報はそれなりに。ウォーターサーバーの話や米ヤフーの話も。

立場的にあーだこーだと感想を書くのはあれですが、ヤフー関係者は必読ですね。とりあえず「爆速経営」は復習を兼ねてぜひ。
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