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今朝の9時過ぎに鳥島近海を震源とする地震がありました。

- 鳥島近海を震源とする地震情報 - 日本気象協会 tenki.jp
http://bousai.tenki.jp/bousai/earthquake/entries_by_earthquake_center?earthquake_center_code=903
発生時刻震源地マグニチュード最大震度
2013年9月4日 9時18分頃鳥島近海M6.94

地震情報 2013年9月4日 9時18分頃発生  最大震度:4 震源地:鳥島近海

最大震度は4ですが、鳥島に近いところよりも遠いところが揺れています。震度4は東北南部や北関東に多いですね。

となると、
「鳥島近海が震源と言っているが遠いところの方が揺れてる。政府は本当の震源地を隠蔽している!」
という陰謀論が出てくるかもしれません。

まあ、ないとは思いますが、世の中には「絶対」ということは少ないので、いざというときに「そんなことないよ」と説明できるようなリンクとメモを貼っておきます。

どうぞご利用ください。

Wikipedia:鳥島近海地震
鳥島近海や小笠原諸島西方沖、東海道南方沖などの海域ではしばしば深さ350kmから500km前後の深発地震が発生するほか、鳥島近海の浅い場所で発生する地震ではマグニチュード6未満でも津波を発生させることがある(後述)。これらはマグマの貫入によって生じる火山性の地震であり、火道の体積変化が生じるため規模の割りに津波が生じやすいメカニズムであるという[1]。一方、深発地震では、震央より離れた場所で最大震度を記録する異常震域現象を伴う事が多い。

Wikipedia:異常震域
通常地震の地震であれば観測される震度(あるいは加速度)は震源地(震央)で最も大きくなり、中心から同心円状に広がりながら観測される震度は小さくなる。このような傾向を示さない震度分布を示す場合で、震源から同距離の地点だが震度が大きい地域を異常震域(いじょうしんいき、region of abnormal seismic intensity)と呼ぶ。
震源が深い場合、異常震域が発生することがある。これは、プレートが深さ数百kmに沈みこむと、周りを柔らかい上部マントルが包んでいるからである。柔らかい上部マントルは地震波の減衰が大きいため、上部マントルを通過する地震波は震源が深いほど弱まってしまう。一方プレートは固く地震波が減衰しにくいため、強い地震波が太平洋プレートを伝って上昇し、海溝面で太平洋プレートに接触している北アメリカプレートにも伝播して、その上にある北海道・東北・関東などに強い揺れが伝わる。

東京と震源の深さの模式図的なのも書いてみました。かなりざっくりですが。

今朝の地震、震源の深さ400kmってかなり深いよなあ

結構深いですよね、震源。

(追記:図の数値をここで訂正。震源地は北緯29.8度、東経139.0度なので東京からはもっと離れているみたい。900kmくらいかな。)