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私の写真・動画・その他いろいろの師匠であり、ブログ「[mi]みたいもん」で知られるいしたにまさき先生による書斎をテーマにした本です。まとまった時間を確保するため、日常から離れて集中するため、とことんこもるためのスペースとして、書斎は古くて新しくて重要なテーマであります。本書は、いしたにさんの神出鬼没のフットワークの良さをベースとした取材を中心に、過去から現在にかけての「書斎」「書斎的空間」「書斎的仕掛け」を解説しています。

いしたにまさき / あたらしい書斎

狭い家でも「自分の城」がほしい、ノマドではじっくり仕事ができない、誰にも邪魔されずに勉強したい…。一畳の空間+クラウドで充実した思考の時間を取り戻す。

個人的には、第2章のIKEAの家具で1畳空間のミニ書斎を作る話が非常に参考になりました。我が家は狭いこともあり、書斎的なスペースを確保するのが難しいのですが、ここで紹介されているような「1畳空間」でうまくレイアウトすればなんとななりそうだと希望が持てました。いろんなパターンのレイアウトが紹介されています。子供スペースと合体した書斎スペースとか夢が広がります。もっとバリエーションを増やして、それこそIKEAのオフィシャルなカタログとかに載せてしまったら良いのにと思います。あと、タイヤ付きの机や折りたたみ机による「移動式書斎」みたいなさらなる省スペース志向な書斎アイディアもカバーしてくれたら良かったなあ。

第5章では著者であるいしたにさんが実際に書斎をリニューアルしています。実は何年か前にいしたにさんの書斎をリアルで見たことがあるのですが、まさにリニューアル前の写真のようにカオスな状態でした。それがここまでスッキリとは、なんか勇気が持てます。しかし、このような綺麗な状態が長続きするかどうか、本書での改装計画の良し悪しを判断するために、半年とか1年ごととか定期的に書斎写真をブログでアップされることを期待します!(その都度ついでに本をアフィると良いかと!)

また、他の章では電子化やインターネットなどに絡んだ「開かれた書斎」の話や外にこもるノマドワーキングの話もあります。そこらへんは私としてはネットからの情報でお腹いっぱいいなので、本書では「実際のアクション」と言うべき「書斎作り」の話に面白さを感じた次第。

そんなわけで、「書斎」を軸に「書斎的」なものを多岐に渡って伝えてくれる本書は「こもる空間」について考えたい人、思うところがある人はご一読をお勧めします。なお、書籍版を買うと出版社のサイトから電子書籍版が無料でゲットできますよ!(私は後半は電子書籍で読みました)