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小飼弾 / 小飼弾の「仕組み」進化論

ビジネスモデル、業務フロー、システム化など、すべての仕事は様々な「仕組み」からできています。しかし、環境が激変していく今後も、従来通りの仕組みを回し続けていて生き残れるのでしょうか----。 No.1アルファブロガーであり、カリスマプログラマーである著者が、エンジニアの視点から、変化に負けずに生き残っていくための“仕組みづくり”と“働き方”を提言します。

以下、ざっくりとした感想とか。

従来の「仕組み」はほとんど機械に置き換わるので、新しい仕組みを作り出して行かねばなりません。仕組みをまわす作業と作るの作業の割合は20:80とかで、とにかく作る方を重視。この先生きのこるための重要な考え方です。きのこる先生。

便利な道具を作る、道具の使い方を徹底的に習得するなど「投資」に時間を割いて実際の作業は短時間で、というプログラマーなら当然の話を一般化して、プログラムを書いたことのない人にも分かりやすく解説しています。割の合う投資かを見極める話や、投資の安全性を高める話などもプログラミングの概念に当てはめて説明されてます。

保守担当者には金銭的なモチベーションが必要という話は納得。できて当たり前、トラブルがあれば避難される。脚光を浴びることもなし。開発者の1.5倍の賃金にしていたそうです(本当はもっと上げたかったとのこと)。どこぞの会社もそうすればいいのにねえ。

アウトソーシングはコミュニケーションにコストがかかるので結局安くないという話。モックアップを作って話をすすめるってのは私もやってました。今も必ず先にモックアップ(プロトタイプ)、つまり上っ面だけのシステムを作ります。イメージを共有しないとね。

ブルーオーシャンとレッドオーシャンの説明も分かりやすかった。基本どっちも大変だという話。レッドを避けてブルーに行こうとしてもいろいろ困難あり。ブルーであるのはそれなりの理由があるわけで、「誰も見つけてない!俺が第一発見者!」みたいなことは稀。あと、ブルーは潰しがきかない。レッドなら買収されたりでトップになれなくても生き残る可能性はある。などなど。
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