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文具エッセイ、というか随筆。
文房具にまつわるあるあるネタ、そんな昔のことなんて知らないよネタ、いつの時代も変らないよなネタなど満載。文房具好きな人はぜひ。

串田孫一 / 文房具56話 (ちくま文庫)


著者は対象生まれということもあって、基本的に古い良き時代の(貴重・使い捨てじゃない)文具がテーマ。これから10年20年先はレアな骨董品になりそうなものもいろいろ。

物との真摯な付き合い方について改めて考えさせられます。戦時中の文具事情などを読むと現代は文具に恵まれすぎてるよなあ。ポストイット、筆ペン、針無しステープラーを見て著者はどう思うかなあ。

以下、読書メモ:

- 算盤でローラースケート(あるある!)

- 子供の消しゴムには鉛筆の芯による注射のあと(あるある!)

- 万年筆のペン先とペン先をくっつけてインキの輸血(昔の、あるある!)

- 画鋲を投げて壁に差す方法。中指に乗せて腕を大きく振って投げる。
画像

- 広告が印刷されたインキ用吸取紙が学生街で配られていた。

- ぶんまわし=コンパス

- 昔の朱肉は高価。黒肉(安い)というのがあった。

- 警句「書かれた文字は残る(Literae scriptae manent)」

- 石盤と石筆。石筆はロウセキみたいなものだそうだ。現代だと小さいホワイトボードと専用ペンか。

- ホッチキス(Hotchkiss)はアメリカ人で機関銃の発明者。
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