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SDXC について、AMN のクローズドなイベントがありました。
SDカードの規格には東芝が大きくコミットしていて、標準化団体(SDA, SD Association)にも東芝社員が多くかかわっているそうです。
そんなわけで、このイベントの会場は浜松町の東芝本社ビル。

SD、SDHC から SDXC へに至る経緯やそれぞれのスペックの違いなど、SD規格の設定や開発に携わった方からご説明頂きました。

SD規格とサイズ:
SDminiSDmicroSD
2GBまで(SD)
2GB-32GB(SDHC)
32GB-2TB(SDXC)N/A
(miniSD は役目を終えました!)

基本仕様の変遷:
バージョンバス性能ロゴファイルシステム形状
20001.0112.5MB/s(DS)SDFAT12/16SD
2003 miniSD
20041.1025MB/s(HS)
2005 microSD
20062.00 SDHCFAT32
20093.0050MB/s(UHS50), 104MB/s(UHS104)SDXCexFAT

今日聞いて「へぇ」とおどろいたこと。

【その1】
SDカードとmicroSDカードはまったく違う作り方なのだそうです。SDカードの中にmicroSDカードの基盤(?)が入っているのかと思っていたのですが(miscroSD + アダプタ、みたいに)、そうするとmiscro SD並のコストがかかって高くなるみたい。

【その2】
ファイルシステムはFATなんだけどMSのとはちょっと違う。互換性はあるんだけどSDに最適なようにクラスタサイズなどがちと違う。だから、Windows で右クリックでフォーマットするとSD最適にはならない。SDAからSD用フォーマットソフトが無料で入手できるそうです。なお、デジカメかrなおフォーマットなんかはSD最適フォーマットだそうな。

技術的な側面はもっと詳しいブロガーが参加していたのでまかせるとして、SDXC をどう使っていくかという点について。

イベントの前に、SDXC がある未来の予測ネタを書きました。
下記で公開されています。

- ハイスピード・大容量の記憶メディアの未来 SDXC UHS-I|TOSHIBA
http://agilemedia.jp/sdxc/
ハイスピード・大容量のSDXCが実現しうる未来を、6つの視点からブロガーが考えます。

6つの視点というのは「Web」「モバイル」「書評」「ガジェット」「技術者」「マーケティング」。その中で、人数のバランス的なこともあって私は「書評」ブロガー枠だったので、SDカードに入る図書館の話を書きました。

- 指先に図書館が!|ハイスピード・大容量の記憶メディアの未来 SDXC UHS-I|TOSHIBA
http://agilemedia.jp/sdxc/book/tatsuo.html
「ネット経由でなんでもできるじゃん!」という意見もあるとは思うが、本を読むときはネットが繋がっていない環境がありがたいわけで、やはり大容量データを持ち歩けるに越したことはないよ。

ポイントは検索用インデックスも同時にカードに入っているということ。
書籍情報に限らず、大規模テキストデータにはシンプルで汎用的で権利上誰でも使える検索用インデックスが必ず付随しているような未来がいいよなあ。
ネットを介さずに手元の大量データを検索できることが、これからのネット依存社会のリスク分散・保険になると思うのですよ。

「書評ブロガー」以外の視点から言うと、やはり一番期待できるのはバックアップの簡素化。
こんだけ容量があると、SDカードスロットがあるPCならば、HDD上の重要データをそのままSDにバックアップできるわけです。
速度も外付けHDDやクラウドやらと比べて抜群に速いし。
バックアップは利用してないときに自動でささっとすませてもらうようにすれば、かなりの安心感が得られると思います。
本体から離して保管するのも簡単なので、PCの紛失や爆発(!?)があっても大丈夫。
そういう面では RAID よりも頼りがいがありそう。
個人使用でのバックアップメディアとして定番になる予感!