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献本いただきました。ありがとうございます。
(ref. [2010-04-02-5])

苫米地英人 / 「ツキ」を引き寄せる洗脳術 ~自分を磨き上げる秘密のメソッド34~


「ツキ」についての本です。
「チャンスが多ければ成功する数(確率ではなく)が多くなり、それがツキなのです」みたいな話かなと思ったら、方向性が違いました。
初っ端からいきなり、いわゆる「ツキ」の全否定です。
 この世に、ツキは存在しません。
 ツキを信じている人は、何も知らない人です。
 皆さんがツキだと思っているものは、ただ成功のきっかけが「見えていたか」「見えていなかったか」だけのことです。
[...]
 本書では、皆さんがこれまで「ツキのせいだ」と思っていたことを否定することで、皆さんがこれまで信じていた「ツキのおかげ」による成功を導きます。
(p.5)

ツイてるように見える人には裏があるわけです。
ツキがない人は裏が分からなかった、つまり仕掛けに気づかなかった、成功するためにすべきことが分からなかったということだそうです。
 「ツキがない」と思っている人は、成功するために必要な情報を知らないだけです。社会におけるありとあらゆる現象(つまりは人間の脳)に働きかければ、皆さんがツキだと思っているものはすぐにでも手に入ります。
(p.17)

ツキの例として分かりやすい話があったのでちょっと長めに引用。
サイコロなら6分の1の確率で必ず当たるという話に続いて:
 必ず当たるものはツキとはいいません。
 この場合のツイているというのは、確率の計算を超えた事象が起きたときです。例えば、6分の1の確率にもかかわらず、10回連続で1が出て当たったとき。これはツイているといえるでしょう。
 しかし、確率の計算を超えて起こる現象は、そのほとんどが誰かの仕掛けによるものです。「10回連続して1が出る」ように、他人が何らかの操作をしています。
 他人の仕掛けがあるのならば、それを看破すればよいだけです。「10回連続して1が出る」のであれば、その仕掛けに乗じて自分も1に賭け続けるのです。
 そうなると、これはもうツキではありません。なぜなら、あなたはその仕掛けに気づいているからです。
 逆に、1が出続けることに気づかず、他の数字に賭けていれば、それは「ツイてない」ではなく、ただ無知なだけです。
(p.45)
他人が「ついてる」ことを怪しむのが重要ですね。
それがいわゆる「ツキ」につながるわけで。

というわけで、
 他人よりも多くの情報を入手し、合理的判断を下せば、それが「ツキ」になるのです。
(p.25)
なるのです、のです、のです……。
で、本書では合理的な判断を下すための方法がいろいろ書かれているので、興味を持った方はぜひ。
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