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闇雲に問題解決に取り掛かる前に「そもそもの問題は何なのか?」をじっくり吟味する重要性を教えてくれた本。
解決する必要のない問題に取り組んでませんか?
それって本当に「問題」なのですか?

ドナルド・C・ゴース、G.M.ワインバーグ / ライト、ついてますか-問題発見の人間学


現在、新宿のブックファーストでやっている、ブロガーが選ぶ10冊的なフェアでオススメ本として選んだこともあり[2009-10-29-3]、久しぶりに最初から最後まで通して再読。
つらつらと読んでると、我ながら、今では本書の考え方がかなり身についてるなあ、と思いました。まあ、身についてるってのはほとんど錯覚で、なかなか活用しきれてないのが実情ですけどね!

一番印象に残っているのは、
ポーランド系のアメリカ人女性が祖母に会いにポーランドに入国しようとしたら、書類の不備で別室で入国審査官と渡りあわねばならなくなる話。
最終的には彼女はこの不利な状況を「問題解決」し、不機嫌で威圧的だったその審査官に書類の不備を対処してもらって(実際は提出書類の一部をコピーするだけ)ハッピーエンドを迎えるわけなんだけど、そこまでの過程、問題発見の過程が面白いです。
詳しくは本書にて!
目先の問題にとらわれないでものごとの背景にまで考えを巡らすことは重要ですね。

本のタイトルになってる「ライト、ついてますか」は、
そこを抜け出た車の多くがライトをつけっぱなしにしてしまうトンネルの話。
バッテリーが上がっちゃう車が続出なのでトンネルの出口手前に看板を出してドライバーにライトを消してもらう作戦。で、文言をどうするかというのが主題。
「ライト消してください」→「夜はどうすんだよ!」、
長ったらしい条件付き文の羅列→「事故続出するだろ!」、
など色々紛糾。
で、最終的にはタイトルにある文言になるんだけど、なんでなのかは本書にて!

古い定番本ですので、安心してお勧めできます。
挿絵が独特なので、最初は「なんじゃこりゃあ!」と叫んじゃうかもしれないけどw